映画『牛首村』を観たよ。実在する心霊スポット「坪野鉱泉」と「牛首トンネル」を上手くストーリーに交えたホラー映画。
画像は「牛首村 本予告 - YouTube」のキャプチャ。
ネタバレありです。
映画『牛首村』
2022年製作のホラー映画。上映日は2022年02月18日、115分。
あらすじ
東京で父と二人で暮らす奏音。少し前から妙な現象が起こっていたところ、クラスメイトの蓮から心霊動画に自分に瓜二つの女の子が映っていたことを知らされ、導かれるように心霊動画の撮影場所である坪野鉱泉を目指す。
感想
恐怖の村シリーズの3作目。廃墟であり有名な心霊スポットである富山県の「坪野鉱泉」と、石川県と富山県の県境にあり同じく心霊スポットの「牛首トンネル」を題材にしたストーリー。徐々に山村の古い因習や土着信仰がわかっていく、という恐怖の村シリーズいつもの流れ。
『犬鳴村』のストーリーは好きだったけど、『樹海村』はそんなに好きではなかったので、今回はどうかと思ってたけど、ストーリー的にも登場人物の機微の描き方もよかった。ホラー要素としてはスプラッタやゴアは少なめ、おかしくなった人の描写はありで、恐さとしてはやや控えめかも。
主演がKōki,ということでも話題になった映画。
感想は箇条書きで行きます。以下はネタバレ考慮せず。
- エレベーター開けたら天井に叩きつけられて落ちていく演出はなかなかに鮮烈ではあった。物理法則を無視しているけど、まあ霊障だもんね。
- アッキーナ、今回も死んでしもうたんね。
- 画面の端に映り込んだり、鏡や窓への映り込みなどが多用されていて、気づいてびっくり、というのが多い。
- 清水崇監督、飛び降りのリフレイン好きだなぁ(映画『犬鳴村』でもあった)。
- 山崎さん(松尾諭)の最期になるシーンが結構好きで、上半身だけ残る演出、久しぶりに見た気がする。しかもエレベーターで真っ二つ*1。
- 詩音が牛のかぶり物を被ってたのは、SNS等で奏音に双子であることを知られたくなかったからか。
- 綾子が取り違えられる流れは、さすがに両親は気づくだろう。
- 牛首村のみんなが「忌み子=双子」であったことを示唆する流れもよかった。振り返って、序盤の蜃気楼のところでも2人1組なんだよな。
- エンドロールのキャストを見ると、本当の双子を起用しているようでそのことにもびっくり。
- 「ひとりぼっちじゃ、かわいそう」と綾子の依り代になった詩音を抱きしめて崖から飛び降りる流れ。冒頭の蝶の回想とも繋がっているし、将太も一緒に飛び降りるのも彼の人柄を表しているようでよかった。でも、その回想と繋げると、どちらか片方を故意に殺しているイメージにも繋がるんだよな。
- 最後に綾子が出てきて「ひとりぼっちじゃ、かわいそう」っていうのは、バッドエンド的な余韻を残していて良い。
以下は特に雑感。
- 雨宮奏音と三澄詩音の二役にKōki,、結構良かった。綴りが面倒くさいのであまり打ち込みたくはない、コピペ推奨の名前だなあ。
- 香月蓮役に萩原利久、倉木将太役に高橋文哉*2と、両サイドを固める俳優もよかった。
- 綾子役の芋生悠、ホラー演技めちゃくちゃよかったよ。プロモーションはメインの3人が回っていたと記憶しているけど、役どころを考えるとさすがに出せないか……
- 父親役はココリコ田中、母親役は堀内敬子。この二人には安心した。
- 祖父役に麿赤兒。麿赤兒がこういう雰囲気の映画に出てくると説得力が強まる。
- 坪野鉱泉に関連した少女失踪事件は実際にあったもの*3。そのあらましはこの映画のストーリーには取り込まれていないように思うけど、いや、でも実際にあったと知ったときはゾワッとした。
予告編
関連リンク
- 映画『牛首村』
- 牛首村 - Wikipedia
- 難解な『牛首村』の謎を徹底解説【結末は○○○】 - 真夜中に食べ物を与えて
- 犬鳴村のymmtdiskのネタバレレビュー・ 内容・結末 | Filmarks映画
- 樹海村のymmtdiskのネタバレレビュー・ 内容・結末 | Filmarks映画
※この記事の内容から体裁を整えてFlimarksに投稿しています。以降、基本的にFilmarksの方が最新の感想になります。