はせる

は・せる、馳せる

2026-189 awe

 2026年7月8日、水曜日。晴れ。下弦、海王星が留*1

 出勤。途中、若い女性がリュックサックにつけているキーホルダーに「ねこすき」と書かれていることに気づく。ほう。

 お昼は今日もスタバへ。外へ出てみると、日差しがちょうどよく、天日干しされている気分。『能十番:新しい能の読み方』は『海人』へ。母が亡くなった志度の浦へ追善を行うため訪れた藤原房前一行は、女の海人に出会う。女の海人はかつてその浦であったことを語り始め、自分こそが房前の母であることを話して手紙を渡し、海へと消えていく。房前が志度寺にて追善供養を執り行っていると、龍女となった母が現れて舞を踊り、成仏する。
 母の愛のお話だけど、ファンタジーでアクションもあり。昔、男尊女卑的な考えから女性は成仏することができないとされていて、それを掻い潜るために「一旦男子になって成仏する」という思想*2が生まれた(『藤戸』では龍女だが。)ことにもいとうせいこうさんが触れている。うーん。ジェイさんの方のコメントでは、龍神や次の山姥など「異類」が登場する五番目物は、軸として「恐怖」ではなく「オー (awe)」であり、日本語で言うところの「畏敬」である、という部分が非常に腑に落ちた。

 仕事が長引き、遅めの退勤、21時ちょっと前。今日はまっすぐ帰る。家事諸々終えたあと、『あちこちオードリー』でオードリーとハライチを見る。澤部は「ネタ受取師」から「ルール説明師」へのジョブチェンジ。

2026-188 藤戸

 2026年7月7日、火曜日。二十四節気の小暑*1*2。地球が遠日点通過*3

 モナキのメンバー、じんが「烈車戦隊トッキュウジャー」のトッキュウ2号、トカッチを演じた平牧仁だということを知る。今ここでは冷静に書いているけど、知ったときはごんぎつねレベルで驚いた。トッキュウジャーには志尊淳や横浜流星も出演していたけど、キャラクターとして、私はトカッチを一番応援していたので、こうして再会できてうれしいよ。

 お昼はスタバでラテのショート。今日も今日とて『能十番:新しい能の読み方』、『藤戸*4』。
 藤戸の合戦で浅瀬を使って馬で島に渡り、功績を挙げた源氏方の武将である佐々木盛綱がワキ。それによって賜った領地に入ると、前シテである老婆に我が子を殺されたと咎められる。最初は知らぬ存ぜぬとしていたが、次第に老婆を哀れに思い、老婆の息子である若い漁師から馬で渡れる浅瀬ができる場所と日時を聞き出したが、口外を恐れて「取って引き寄せ二刀刺し、其まま海に沈めて」しまったことを告白する。それを聞いた老婆は、息子と同じようにして殺してくれと正気を失ってしまうが、盛綱は跡を弔い妻子の面倒もみることを約束して家に帰す。約束通り弔っていると、後シテとして若い漁師の亡霊が登場する。『平家物語』の視点とは違う、戦で犠牲になる市井の人々の悲劇の話である、ということがジェイ・ルービンさんによって指摘されている。

 退勤。御茶ノ水駅で下車して、今日も1冊本を買ってしまう。昨日忘れていたのだった。もうこの先しばらくは本を買わないようにしよう……。大島育宙『なぜあなたの感想はふつうなのか 独自の視点で語る技術』。感想を書き出すのに難儀することは多々あるので、なにか糧になるものがあればいいと思う。パラパラとめくってみると、ほとんどの見開き左側ページに週刊漫画の柱コメントみたいにミニ情報のような短文があって、「あっ、この心意気は好きなやつだ」と思った。
 昨日作成しようとしたPokemon GOのルートにリベンジ。神田明神から妻恋坂交差点を経て外神田五丁目交差点から中央通りへ合流、御徒町駅前のパンダ広場までのルート。これは、御徒町駅から電車に乗って帰ったり、ユニクロ・GUで買い物することを想定したルート。ついでにアメ横を通って上野駅公園口へ向かうルートも作ったけど、これはもしかしたら前にも作っていたかもしれない……上野駅公園口から鶯谷駅南口方面へ歩き、根岸一丁目交差点の入谷朝顔まつりの様子をチラ見して帰る。

 どこで売ってるのかしら……

www.bandai.co.jp

2026-187 うとう

 2026年7月6日、月曜日。曇り。

 著書*1を読んで以来、ライターの小川たまかさんをフォローしている。今はレターを購読していて、6日の配信*2での「依存とケア」の段で、『軽い依存先をたくさん持っておくとよい』(要約)という部分があった。悪く聞こえがちな「依存」という言葉を「寄りかかること」と捉え直し、「軽く寄りかかる程度なら」というアプローチもあって、これは私がずっと前にたまたま出会ってメモしていたツイート『気分転換の方法を4つ持っておけば、精神状態はだいたい安定する』という話に近いと感じた*3

 お昼はスタバ。『能十番:新しい能の読み方』、『善知鳥』の続き。最後の「助けて賜べやお僧、助けて賜べやお僧と、言ふかと思へば失せにけり。」(能十番:新しい能の読み方 150)という部分に、シテの苦しみがすべて詰まっているような感覚があり、我が子を想う父親の部分も重なって、読んでいて苦しくなる。ぐぅ……
 いとうせいこうさんのコメントで、『善知鳥』も『藤戸』も、どちらも収録されているんですね……と安田登さんから指摘された話も興味深かった。どちらも後シテが「痩男*4」という「地獄に落ちて苦しむ男」を象徴する面をつける、とのこと。さらに、いとうせいこうさんが能を現代語に訳す心理状態や、今書いているという新作能も「自分の人生に苦しむ男」がシテであり、『どうやらこの面は外れにくいらしい』と締めくくられていた。肌を粟立たせるものがある。

 そういえば、サンデーうぇぶりで読んでいる能楽をテーマにした『シテの花*5*6』で、先日土曜日公開分に「最終回まであと2話」と書かれており、悲しみ。まあでも、こういう伝統芸能を題材とした漫画って、『ひらばのひと*7*8』もそうだったけど、「もっと読みたい!」というところで惜しまれつつ終わるというのが美しくもあって、仕方ないかなとも思う。『あかね噺』は週刊でよく続いているよなぁ。

 Jリーグとポケモンがタイアップ、の公式のお知らせが出ていた。ヴァンラーレ八戸はイカだから……マーイーカかな? と予想していたら、進化したカラマネロだった。そっか、テーマが「Jリーグは、進化する」だから進化した状態なのね。アマルルガとかゲッコウガとかはパッと姿が思い浮かぶし、かわいい・かっこいいと思うポケモンだなぁ。

www.jleague.jp

 退勤。御茶ノ水駅で下車して本を購入。ポッドキャスト『神保町で会いましょう』で触れられていた川添愛『言語学バーリ・トゥード: Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』と、水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』。『ゆるコンピュータ科学ラジオ』を入口にして、今更ながら堀元見さんと水野太貴さんのポッドキャスト(というかYouTubeで映像付きで見ている)にズブズブとはまって来ており、どこまではまるか確かめてみようと思った次第。
 御茶ノ水から徒歩で上野方面へ向かう途中、Pokemon GOの新しいルートを作ろうとして失敗。神田明神を起点に、途中から中央通りへ合流して上野公園まで行くルートにしようとしていたんだけど、思っていた地点よりも過ぎてしまったので後日やり直す。ただ、途中でワイズロードのウェア館ってここなのね!という発見があったのでよかった。

 上野公園のあたりでポッドキャストを収録し、買い出しして帰宅。『乃木坂工事中』は金川紗耶のものまねをした長嶋凛桜、『そこ曲がったら、櫻坂?』は山下瞳月、『日向坂で会いましょう』は大田美月がMVP。

2026-184 ニホンカナヘビ

 2026年7月3日、金曜日。曇り。

 朝、通勤時にほぼ毎日探索しているコモレの広場の外周で、今日はニホンカナヘビと遭遇した。去年*1までは見つけたと思うとゆっくり写真を撮ることすら叶わずサッと身を隠されていたけど、今回は撮影タイムを設けてくれた。デジイチで撮っても、スマホでグッと寄って撮ってもまだカナヘビはじっとしているので、「え……もしかして触れる?」と思って手を伸ばすとサッと奥に引っ込んだ。まあそうだよね。また会えるといいな。
 さて、ニホンカナヘビは東京都レッドデータブック*2で、本土部(東京23区と多摩地域)では「絶滅危惧Ⅱ類」、区部では「絶滅危惧Ⅰ類」に分類されている。区部に限って言うならば、5月12日に出会ったウバタマムシ*3よりもニホンカナヘビの方が絶滅の可能性が高いと判断されているのだ。2020年に竣工したコモレ四谷は敷地が広いのだが、緑化されている範囲も大きい。そこに外濠の自然から動物や昆虫が流れ込んでいるんだろうと推測している。

ニホンカナヘビ

 この雑然とした中でよくニホンカナヘビの存在に気づけたな、と我ながら思う。間違い探しとは違う、「植物の中の動物」とか「植物の中の昆虫」に視線がキュッと止まる感覚があるような気がする。まあ、毎日のように探索しているから、数打ちゃ当たるの1つということかもしれないけど。

 お昼、スタバ。今日は空腹感もあり、「金曜日だし」と思ってフードメニューにも手を出す。ホットトルティーヤはなかったので、タコスサラダラップ*4にした。うま。

 引き続き『能十番:新しい能の読み方』。演目は『善知鳥*5』へ。親鳥が「うとう」と鳴けば、子は「やすかた」と返すという善知鳥。その習性を利用して猟をしていた猟師の亡霊がシテ。猟師の亡霊の頼みを聞いて、僧が蓑笠を手向けて猟師を弔っていると再び猟師の亡霊が現れる。我が子の髪を撫でて懐かしいと言いたいが叶わないこと、善知鳥や獣たちを殺し続けていた罪によって地獄の責め苦にあっていることを嘆き、どうか救ってくださいと訴えて消えていく。

 退勤。ヨドバシアキバによってパーマセルテープを購入。Pokemon GOのメガレイドでルカリオにチャレンジ。買い出しして帰宅。
 サクラミーツ、スタスタなどを見て就寝。

2026-183 邯鄲の枕

 2026年7月2日、木曜日。雨、曇り。

 文月に入っているね。

 私がお昼に出るころには、もう雨は止んでいた。スタバへ。スタバの店員さんはいつも愛想がよく、ホスピタリティに溢れている。『能十番:新しい能の読み方』をざっと読み返しながら気に入ったポイントをメモに書き出し。Geminiに文字起こしをお願いしていた時期もあったけど、血肉としたい読書*1*2である場合は、やっぱり写経スタイルの方がよい気がする。ボールペンの黒インクが切れた。ストックは家にある*3。青芯で書く。

 能十番は『邯鄲』*4に差し掛かり、メモを取っている。仏教にも帰依せずただ漠然と暮らしていた男が、偉いお坊さんに会ってどう生きるべきか尋ねようと旅をしているところ、邯鄲という町で宿を取り、女主人に勧められて、粟のごはんが炊ける間に「邯鄲の枕」で一眠りする。「邯鄲の枕」は仙術使いから譲り受けたもので、枕にして眠ることで夢を見て「来し方行く末の悟り」を得られるという。男は夢の中で帝になって50年の栄耀栄華を尽くしたが、目覚めてみればごはんが炊けるぐらいの時間しか経っていなかった。「何事も一炊(一睡)の夢」であると悟り、帰途につく……という話。目標を持ったり行動を改めたりするような、自己啓発的な話ではない。この男はまた漠然とした暮らしに戻っていくだけだ。

 退勤。歩こうか、本屋に寄ろうか、夕食どうしようか……と迷っているうちに鶯谷に到着。買い出しして帰宅。PTAの作業がある、と聞いていたが「金曜夜にやろう」と宣言される。個人的には早めにこなしておきたいのだが。

*1:血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか』という本のタイトルに引っ張られている。

*2:能十番にも関わっている安田登さんの章が気になっている。

*3:三菱鉛筆 ボールペン替芯 ジェットストリームプライム多機能用 0.5mm 黒 3本入。これです。

*4:能・演目事典:邯鄲:あらすじ・みどころ

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