はせる

は・せる、馳せる

2026-065 昌平橋通り

 2026年3月6日、金曜日。曇り。

 退勤、御茶ノ水駅で降りる。

 四ツ谷のモリバが閉店するタイミングで、本を読める喫茶店のような場所を広域で探したときに、湯島にある「本とメイドの店 気絶」というというお店が目に留まった。調べてみると「メイドさんはいるが萌えは提供していない」とか、「漫画・文芸・ゲーム・アニメ・アイドル・アート・音楽などサブカルチャーに関する会話を楽しむ飲食店」とのことなので、そこで本を読むのではなく、読んだ本のことで二次的に楽しむような場所としてよさそう。
 で、このお店が湯島にあるので、先日歩いた御茶ノ水と上野の間を中央通りから一本西にルートを変えれば前を通ることになると気づいて「そのルート、歩いてみよう」という気持ちが高まった。お店のXを見るとこの日はお休みで、入店する気持ちはまだそんなになかったのでちょうどいい日和となった。

 御茶ノ水駅から聖橋を通って北側へ。「ギャラリーバウハウス」への通りを横目に降りていき右折、妻恋坂交差点から昌平橋通りへ入る。都道452号。ここからはもう真っ直ぐ。中央通りと比べると落ち着いた通りで、秋葉原の西端とされる通りにはビラ配りはいない。ただ、上野の仲町通りが近づくにつれてギラギラとした雰囲気が高まっていく。お店の場所を確認して、「御茶ノ水駅からも案外近いな」なんて思ったりする。

 目的を達したので、自宅へ向かう。不忍池に沿って上野動物園の弁天門へ周り、階段を上がって噴水広場へ向かい、ここからはいつものコース。

 今日は13,000歩ぐらい。身体に備わっている歩くという動作を、ここのところ身近に感じられている。

2026-063 妖精さん

 2026年3月4日、水曜日。雨、曇り。

 退勤後、御茶ノ水駅で降りて丸善へ。目的の本があり、実物を手に取り検討・購入するだけで終わりなら御茶ノ水駅の丸善。本に囲まれること自体も目的なら丸の内の丸善。という感じ。今回はアガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった〔改訳新版〕』を購入。改訳新版の表紙はjunaida、山崎怜奈の解説も追加されている。

 御茶ノ水駅で降りたあとは、いつも秋葉原方面へ歩き、そのまま上野、調子がよければ自宅まで歩く。もとい、漂流する。神田明神通りからベルサールの角を曲がって中央通りへ入る。コンカフェのビラ配りを緊張しながら避けて歩き、上野広小路のあたりからはガールズバーの客引きを避けて歩いて、上野公園へ入る。早咲きの桜はもう見頃になっていた。21時近くでも、外国人観光客は桜にカメラを向けている。

 道中はずっと『アトロク2』を聞きながら、特集は立川の狐弾亭亭主、高畑吉男さんを招いて「妖精」のお話。とてもよかった。高畑さんは「ご縁」というか「導き」みたいな感じで妖精に惹かれていったんだな。高畑さんの旅行記を中心に、その際に蒐集した妖精譚を挟んだ『アイルランド妖精物語』が読みたくなった。
 次いで、21時台で『半分姉弟』の藤見よいこさんをゲストに話を聞く。アトロク漫画部のおすすめだった作品で気になっていた。宇垣さんが熱量高く質問していたと思うし、その質問・応答も興味が深まっていくものでどんどん気になっていく。

 物理として積ん読を追加し、情報として読みたい本を追加する日だった。

 上野公園を通って自宅まで歩く。そのまま買い出しして帰宅、すぐ食器を洗う。すると、息子が「公園に水筒置いてきたかもしれん」という告白をし、私が探しに行くことに。22時近く。寒さも緩んできたからか、公園には明らかに酒を飲んでいる、私よりは若い集団がいて、少し身構える。夜の公園には夜だから集まる利用者がいる。息子が可能性として挙げた場所ではないところに水筒が置いてあったので、訝しんで中身は排水溝に捨てて帰る。

 今日一日の歩数は14,000歩を超えた。歩くことの意味を『ウォークス 歩くことの精神史』を読みながらずっと考えている。普段は電車で移動する、歩くことを取り上げられた区間で、身体を世界に再接地させている。

2026-061 好きな声

 2026年3月2日、月曜日。曇り。

 週末にTVerで様々な番組を消化する中で、『なすなかにしのゲームキングダム』も見た。息子が『有吉eeeee!』が好きなことから始まってゲーム番組はどのゲームが扱われたかだけでもチェックしておこうというところから、とりあえずお気に入りに入れた番組のひとつ。この番組には森脇梨々夏と福留光帆がゲストで来ることが続いていたので、時間が余ったときなどに見ることが増えた。で、そこにアシスタントとして配置されているのが#KTCHANで、この子はTBSラジオの『CITY CHILL CLUB』内で『#KTCHANのMUNYA MUNYA』という箱番組をやっていて、『CITY CHILL CLUB』のポッドキャストをフォローしている都合、名前はずっと知っていた。で、この#KTCHANとは誰ぞ、というのが急に気になって深掘りした。#KTCHANは2022年の高校生RAP選手権で注目された人だった。「ディスらないRAP」を信条としてバトルしていたけど、2024年でバトルは卒業して今はアーティスト活動に専念している。声を張ったときのこういう声質が好きなんだと思う。

 あと、valkneeも最近新譜が出たのでよく聞いている。『DAMEDAME feat. 鎮座DOPENESS』がとてもよい。valkneeはアトロク2で『ラジオ屋さんごっこ』が紹介されたときに、ポッドキャストと合わせてフォローするようになった。特徴的な、クセになる声。

 なんかこう、好きを語るときに、私は「知った経緯」とか「好きになった経緯」みたいなところにも触れたい衝動があるみたい。その「経緯」も熱を持って語れる部分ではあって、自分用のメモとしては大切にしたいところだけど、紐解いていくと「私はこのタイミングで好きになりました、古参はどっちだ?」みたいな意図にも思えてきてしまうので、客観的にはあまりよく見えない可能性もある。これからはちょっと慎重に扱うべきかと考えている。

2026-056 文字認識

 2026年2月25日、水曜日。雨。

 ChatGPTとGeminiを比較している。私のAI初手はChatGPTなんだけど、ブラウザで使用しているとだんだんと重く感じてくるのが気になって、気まぐれでGeminiを使ってみた。タブを開きっぱなしでいても重いという感覚がないことがわかったのと、課金が必要だと感じた場合にはGoogle Driveと一緒のプランになっているというのも合理的な感じがあった。でも、会話や返答の精度というかフィーリングのようなところはChatGPTの方が高い気がするので、乗り換えには至っていない。

 あと、今日知ったんだけど、ChatGPTって画像アップロードして「この画像からテキストを抽出してください」と依頼するだけでOCRで文字認識してくれるのね。精度も高かった。この機能はGPT-4oモデル以降で無料版でも使えるようになったらしい。GeminiはGoogle Oneのプランが2TBだからなのかPlusが使えているんだけど、OCRは対応していないようだった。「ツールの構成が違うので」とGeminiが言っていた。仕事用のGoogleアカウントではProを利用できるので、そちらで試してみたら文字認識できた。
 利用プランによってアップロード制限が掛かっているものの、OCRを利用できることで読書メモの後続作業が楽になりそう。本を読んでいて、ここの文章いいな、あとで参照するので書き取っておきたいな、というときは、まず紙片にページ番号とどの部分かがわかる程度の文章の一部を書き込んで挟み込み、あとからその紙片を元にノートに写経したり、デジタルに打ち込んだりする、ということをしている。写経は写経で別の意味があるから今後もやるんだけど、デジタルに打ち込む手間が「ページの写真を撮って文字認識」にショートカットできそうだ。

 『松田好花ANNX』タイムフリーで先週分を聞いた。『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX』は、卒業後になる3月以降は『日向坂46』が取れて『松田好花のオールナイトニッポンX』になることをさらっと言っていた。そのまま改編を乗り切ってほしい……。
 『佐倉綾音 論理×ロンリー』をリアルタイムで聴取。番組審議会に取り上げられた話も面白かったんだけど、生放送中に乃木坂46・梅澤美波の卒業発表を知ってのリアクション。私もこの放送で知ったので、リアルタイム性を実感する高揚感と、卒業発表の寂しさとで変な感情になった。

2026-049 場

 2026年2月18日、水曜日。曇り、晴れ。

 星野源ANN、3月末終了のニュースで目が覚める。オリコンニュースの朝は早い……どころか、2時5分の公開なので、リアルタイムで聴いて記事にしているスタッフがいる。オリコンニュースはいつもこう。

www.oricon.co.jp

 ということでタイムフリーで聞く。「場を作ることがすごく好きなので、ラジオという場を、ラジオを聴くという体験プラス、今までにないような聴くという感覚を覚えるような場にしたかった(後半は意訳)」と言っていた。聞く時期、聞かない時期、いろいろあったけど、終わるのはさぁ……寂しいよなぁ。全部が思い出になっていく。ひとまずは「お疲れさまでした」であり、「残りの放送もよろしく」である。
 星野源成分が足りないときは「YELLOW MAGAZINE+」に入会すればいいのか? より一層『太田光と15人のしゃべり手』に出演してほしくなった。ついでにダレハナも。星野源にはいろいろなところで目にするような人なってほしい。それでこそ私の「こうなりたかった」の化身・星野源である。
 そういえば、あのちゃんのANN0も3月で終了することが発表されているので、火曜日は大きく印象が変わりそう。爆笑問題カーボーイの方を優先的に聞いてきたので、星野源並みに惹かれる人が来なくても大丈夫ではある。

 退勤、御茶ノ水の丸善で角由紀子『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』を立ち読み。指南書ではなく体験記。紹介されている7つの方法が高度すぎて、コラムに書いてあるトイレ掃除、ゴミ拾いの方が魅力的に思える。御茶ノ水駅から徒歩で漂流。本当は秋葉原駅から電車に乗ろうと思っていたんだけど、なんだかんだ上野駅まで。
 アトロク2は積ん読の特集だった。私も多くはないけど積ん読しているタイプなので楽しく聞いた。本を積んでおくだけでも滲み出る成分を摂取できる、というのはどっかでも聞いたな……あり得ると思っている。積ん読している人はみんなポジティブに捉えている。問題になるのは床が抜けそうになってからだ。

 帰宅、家事諸々やって、スノーボードスロープスタイル女子の中継を見ながらぼーっとする。技の難易度の高さよりもそのベースにある丁寧さを高く評価している様子の採点に好感を抱いた。深田茉莉選手の金メダルの瞬間を見られた。

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