はせる

は・せる、馳せる

誰かのために、パスタをゆでる

 台所に立つ。ストックの棚から8分ゆでのパスタを取り出す。

 深型のフライパンにたっぷりと水を張って火に掛け、iPhoneでジャズのプレイリストを再生する。水が沸騰するまでに、流しに置いてある洗い物を片付けてしまおう。

 沸騰したら塩をひとつまみ入れて、パスタ2束を投入、キッチンタイマーは10分に設定してスタートする。袋に書いてあるゆで時間と違うのは、前回、同じパスタを時間通りゆでたときには堅すぎたので、2〜3分延長したノウハウを活かしているため。元々書いてあるゆで時間はアルデンテで仕上がるのか、ちょっと固めだな、と思うことが多い。お湯の量や火力にもよるのだろうし、まあ大人はそれでもいい。ただ、小さい息子がいる今では、咀嚼しやすいように、とか、そういった理由から柔らかめにしたいと思うようになった。

 タイマーが残り1分を切ったら、パスタをトングで1本取り出して咀嚼してみる。うん、大丈夫そうだ。鳴ったらタイマーを止め、パスタをザルにあける。軽くお湯を切ってフライパンに戻し、市販のパスタソースと絡める。この日はナポリタンだった。まんべんなく絡めたら、グラムを計りながら息子のお皿に分け、残りを妻と半分に分けて、いただきます。

 独り身のときはアスパラガスのアーリオ・オーリオとかを気取って作っていたけどな。「けどな」? いや、別に今でも作れるな。辛くしなければ息子も食べられるかもしれない。どうアレンジできるだろう。気に入ってくれたらいいな。

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