はせる

は・せる、馳せる

さるやまのひとだかり(2022W24)

 あんまり書きたいことないかなあ、という今週は。

2022W24 (2022-06-13 / 2022-06-19)

 頭の中を箇条書き。

  • 推しが卒業する。
  • 卒業の発表が続いたのとは(たぶん)別に、やや鬱々とした感覚がある。
  • 街を歩いていて、マナーの話がしたくなることが増えた。
    • 前を歩く人がポイ捨て
    • 前を歩く人が歩きタバコ
      • 携帯灰皿を使っていると少し気が和む
    • たむろして歩道が塞がれていること
    • 非紳士的な酔っ払い
    • やっぱり主に歩きタバコが目に付いてしまうんだけど、タバコ自体に嫌悪感があるわけではない。あくまでも、マナー悪いな、ということ。
    • ただ、それを注意する、ということは以前から躊躇っていて、威嚇はすれども直接的に声をかけたりなにかをすることはない。「オードリーのオールナイトニッポン」で若林正恭が言っていたこと*1が正しいように思う。
  • 息子を寝かしつけながら、夜帯の情報番組の音を聞いていた。
    • テレビのチャンネルを合わせているだけで余計なことまで流れ込んでくる。
    • 気になったら下世話と知りながらも調べてしまうような事柄はあるけど、能動的に情報を得に行くことと、受動的に情報を得ることは、ちょっと違う。
    • そして簡単に他のニュースサイト(信頼の置けるものから、ゴシップ、コタツ記事まで)に手が届くこと。
    • いいんだか、わるいんだか。
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私のドメイン遍歴

 今週のお題「わたしのドメイン」。『すでに独自ドメインを設定されている方は、ご自身のドメインの由来やドメインに込められた意味などを』とのことなので、趣旨としては現在のドメインについてなんだろうけど、個人的には自分史的な方へ持って行きたいので、過去のドメインも含めて書いた。「記憶の書架」にも通じる想いはある。
 最初は記憶を辿るだけで進めていたけど、メールのログを辿ると取得の時期までわかった*1ので、時系列に沿って思い出してみる。

 初めて独自ドメインを取得した時期については記録がなく、2004年か、それよりちょっと前ぐらいまで遡るらしい。ホームページを始めたときはプロバイダサービスに付属の容量を使っていて、レンタルサーバーを借りるようになって暫くしてから独自ドメインに踏み込んだと思う。

ymmtdisk.jp


ドメイン遍歴

soul-on-the.net(2004年頃?)

 HTML管理からウェブログシステムへの移行期で、サイトをリニューアルしようというタイミングでブログ名とともに独自ドメインの取得を思い立ったんだと推測している。

 当時よく見ていたサイトを敬称略で並べると、「変人窟」や「HK-DMZ PLUS.COM」、「かーずSP」「楽画喜堂」、あとネットラジオも聞いていた「斜壊塵*2」などがあって、これらのサイトと共にネットリテラシーを育んだ身として、「サイト名=ドメイン名」とすることに強く憧れていた。

 このころは丁度「攻殻機動隊」に傾倒していて*3、サイト名を考えるに当たって劇中のセリフから天啓を受けて「soul on the network*4を思いついた。トップレベルドメインまでを含めてサイト名とする、意味を持たせるのが格好いいと思っていたので*5ドメインを「soul-on-the.net」としていた。当時のロゴやバナー*6は今も保存してある。

バナー、ロゴ

 サイト名、ドメイン名ともに、今でも愛着がある。

xxdaysxx.net(2007年7月)

 このドメインを取得した経緯は全然憶えていないんだけど、「サイト名=ドメイン名」とすると、サイト名を変えたくなったときにはドメイン名との乖離*7について考えなくてはならず、それが嫌になってドメインをハンドルネーム由来のものにしたんじゃなかったかな。適当に思いついたものだったので愛着は別にないんだけど、その割りに3年ちょっと使っている。

ymmtdisk.com(2010年11月)

 インターネットに長ずる*8につれ、ブログなどネット上で広く公開する目的で利用しているそれぞれのサービスを、「自分のブランディング」と位置づける考え方に移っていった。
 そのことから、自分の名前をドメイン名に使用する考えになっていく。そもそもハンドルネームも自分の名前由来のものだったし、自分自身だけであれば本名を出すことに抵抗はなかったけど、しかし記号化はしたくて、「実名をローマ字表記したものから無くても音がなんとなくわかる母音を抜いたもの」を捻り出して、「ymmtdisk.com」を取得した。このとき高校の同級生に意見を求めたことも憶えている。

has-sel.com(2014年12月)

 少し気持ちが離れていた写真にもう一度本腰を入れる意図もあり、HASSELBLADへの愛もあり、思いつきでブログ名を「has-sel(はせる)」に変える*9。そのとき、ドメインも「has-sel.com」を取得している。
 当時の記事は、はてなブログに移行した中にも含まれている。

blog.ymmtdisk.jp

 「ymmtdisk.com」は保持したままでTumblrに割り当てていて、今のサイト構成に近い。

 サイト名は「はせる」をこのブログに継承しているんだけど、ドメインの「has-sel.com」の使用をやめようと思った理由は明確には憶えていない。たぶんSEO的な考えから、ドメイン名にハイフンが入っていると検索結果に出てきづらいとか、そういったところから気持ちが離れていったのかも。ちなみに、このドメインもまだ保持している。

ymmtdisk.jp(2015年9月)

 「日本人である」「日本で生活している」ということ、ドメインは1文字でも短い方がいいということから、現在の「ymmtdisk.jp」を取得した*10*11。なんでそんなナショナリズム的な動機が芽生えたのかは憶えていないんだけど、「やっぱり.jp格好いいな」ぐらいの想いである可能性が大いにある。
 移行直後の記事もあるけど、特にドメイン変更については触れていない。

blog.ymmtdisk.jp

 移行期間を経て、「ymmtdisk.jp」はTumblrのプライマリーブログに割り当てて、ポートフォリオ兼リンクまとめページとして使用している。そしてサブドメインをこのブログを始めとしたはてなブログTumblrのサブブログに展開していく、というサイト構成を採用した。

 そこから、早7年である。

あとがき

 「ドメイン」という用語の意味からすると、「ウェブサイトの住所」ということになる。でも、文字列の見た感じ*12や、プライベートの名刺に印刷したりすることを考えると、この「ドメイン」の文字列もデザイン要素のひとつに思えてくる。
 だからこそ、ブランディングとして自分の名前を使用することや、「サイト名=ドメイン名」とすること、トップレベルドメインまでを含めて意味を持たせることなど、こだわりが生まれるんだろうなあ。と思った次第である。
 人それぞれのこだわりを聞いてみたい。

*1:同じサービスを長く使う利点だと思った。

*2:サイトはなくなったけど、Twitterやブログにはhisagiさんがいる。

*3:押井守監督のアニメ映画よりは、士郎正宗の漫画の方に重心を置いていた。

*4:途中からひらがな表記の「そおる おん ざ ねっと」にした。理由はかわいいから。

*5:いや、今も思っているな……

*6:リンクページがあって、相互リンクとかしていた。懐かしいな。

*7:漢字も音の響きも好き。

*8:好きな言い回し。ここでの意味は「耽る」あたりだろうか。

*9:勢い……かな。

*10:「.com」で取得したドメインもまだ保持している

*11:本当は苗字だけでもよかったんだけど、広島県にある工作所に使用されている。

*12:つまり字面なんだけど、この「字面」という字面がなんかしっくりこない。

本はある。たくさんある。

 本棚はね、今ないんですよ、ええ。今の家に引っ越すときに解体したら使えなくなってしまって、引っ越し業者の引き取りサービスで回収してもらったのです。なので、それ以来、何度かの断捨離を乗り越えて残った本や、読み終えて暫く参照しない本などはダンボールに入れて押し入れに仕舞い、新しい本は自分のスペースに積んでいる状況です。今週のお題「本棚の中身」。

2011年8月、出身小学校図書室の本棚

本題

 読書コミュニティサイトをまあまあ長く使っている。感想や関連情報を残しておいたり、似たテーマの書籍に出会えたり、他の人の感想に気づかされることがあったりと、便利に楽しく使っている。これが所謂*1「仮想本棚」のようなものと考えている。
 サービスとしては2つ使用していて、本の管理が強いブクログ*2と、コミュニティとして強い読書メーター*3がある。ブクログに登録して感想をまとめた後、読書メーターにも同じ内容をせっせとコピペしている*4*5

 ということで、読んだ本・読みたい本の管理はブクログを中心に行っている。ブクログでは「タグ」と「カテゴリ」を付けることができ、本1冊につきタグは複数個、カテゴリは1個だけ設定できる。
 タグでは読んだ本が図書館で借りたものであることや、読みたい本が図書館にあること、アトロクで紹介された本であることなどの情報を付けている。カテゴリは1個だけなので使い方を考えあぐね*6ていたら、「日本十進分類法を使っている」という意見がブクログの談話室にあり、元々図書館の分類が気になっていたので「おお」という感嘆詞が出るぐらい感心して、これを実践してみようと思った。

実践

 「日本十進分類法」は『日本の図書館で広く使われている図書分類法(Wikipedia)』で、『大きな1次区分は「類」、その次の2次区分は「綱」、3次区分は「目」』と呼び、それぞれの次元で「0」から「9」の数字を使って分類を表す(「目」より下位の分類もあるんだけど、詳しくはWikipedia参照のこと)。

 今回は「類(1次区分)」を基本に、冊数が多くなる漫画と絵本は細かく分けてブクログにカテゴリを作成した。その本がどう分類されているかについては、図書館本であれば背に貼られている分類シールでわかる。購入した本や、図書館独自の分類(「こどもとしょしつ」は別になっていたりする)などは「国立国会図書館オンライン」で調べることができる。それでもわからない本は無理に設定しない。できるだけ厳密にはやっているけど、わからないものは諦めて、時間を置いてまた調べてみる、というあまり追い求めないスタイルに落ち着いた。
 まだ全部確認完了していないんだけど、今のところ下記のスクリーンショットのような結果になっている。

ブクログに設定しているカテゴリ(拡大可)

 これ自体を眺めてニヤニヤするのが楽しいし、自分が読んできた本の中に「総記」「産業」「言語」だとか思ってもない分類の本があるというのも面白い。中身を見ると、「言語」は文章の書き方の本が含まれていたり、「総記」はなるほどこりゃ「総記」だと思ったり、「産業」には佐久間さんのANN0本が分類されていたり、分類を決める手順自体にも興味が湧いてくる。

 本を本棚に並べたあとの楽しみは、整理である。

*1:この熟語が「いわゆる」と読めるって不思議

*2:他のユーザーに行き着く動線が少なく、よってコミュニケーションの機会が少ない

*3:読んだ本のページ数や著者毎の冊数が視覚的にわかるのは嬉しいけど、感想255文字の上限設定がどうしても解せん。

*4:255文字以下に省略して、ブクログへのURLを貼る

*5:読書メーターは結構クローズドな設計で、外部からのインポート機能はなくなったし、そもそもエクスポート機能がない

*6:好きな言い回し。「考え・倦ねる」の2つの動詞。言い換えると「苦慮」

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創作と他者の間に(2022W23)

 コミュニケーション。

2022W23 (2022-06-06 / 2022-06-12)

 『毎日かあさん』は図書館で借りて読んでいて、子育ての中で感じる楽しさ、愛しさ、驚き、怒り、そして呆れが上手く描かれていて好きなんだけど、西原家の息子の年齢がうちの息子の年齢を追い越して先に行ってしまったので、4巻までで一旦止めていた。
 というところでの、娘さんのブログである。実際の親子関係がどうであったかはわからないのだから、どれをどこまで信じるかというのはあるけど、やっぱりあの調子で思春期の様子まで描かれたら*1、少なくとも嫌な思いをすることはあるかもしれないな、と思う*2。ブログとかネットの記事を読むと、漫画の内容というよりも純粋に母親と娘の関係性に問題があったような印象も出てくるんだけど。

 自分事の方に持ってくると、創作物と他者との関係はずいぶんと前から考えている。自分の写真の傾向としてストリートフォトが多いので、写真を撮るときに肖像権のことを考え始めたのが始まり*3だったと思う。近い時期、写真友達にパートナーとのとてもプライベートな時間の写真を撮ってFlickrに公開する人がいて、正直うらやましいなとも思ったけど、ちょっと引いた目線で自分だったらそれができるか、とも考えた(出した結論は「きっと無理!」だった)。

 2018年頃、資生堂花椿で連載されていたはるな檸檬著『ダルちゃん』でのダルちゃんとヒロセさん、文月悠光著『臆病な詩人、街へ出る。』というエッセイ集に収録されるチョーヒカルさんとのやりとりなど、同時期に「他者との関係」からインスピレーションを得て創作することについて触れた内容に出会った。(しかも、どちらも創作物は詩なのだった)

 私の場合は写真だけど、どうも『創作優先になっても仕方ない』とは思えなくて、撮ることができずにいたり、よしんば*4撮ったとしてもどこにも公開することができないままでいたりする。『創作優先』っていうのはつまり「自分が撮りたい写真」のみを突き詰めているということで、被写体に断りも入れず、本人がどう写りたいか、どう写りたくないかということを蔑ろにしてしまうこと、だと考えた。
 だからといって、この趣味を諦めるようなことも考えられない。コミュニケーションによって相手とのちょうどいい距離感を模索したり、相手側への影響がないところで楽しむ。

 このブログも「日記」という形態である以上、妻や息子のことに触れないということはまず無理なんだけど、家族だけど妻や息子も他者のうちなので、まず相手に伝えていない感情は書かないようにしている。写真でははっきりと顔が写っているものは使用しないようにしていたり、文章ではアイデンティティに関わる内容はぼかすか触れないなど、プライバシーへの配慮もしているつもりではいる。結婚前は結構オープンに書くこともあったけど、今は書かない選択をしている部分がまあまあある。

 創作と他者のバランスを保つには、コミュニケーションを取るしかない。それが面倒なときは、他者のいない方に行くしかない。

*1:娘高校2年生で卒母宣言、連載終了とのこと。ソースはWikipedia

*2:あと、Wikipediaには『周囲の母親たちからもたらされた複数の子どもの話を元にしたフィクションであったことを明かしている』ともある

*3:「訴えられたら怖いな……」ぐらいからのスタート

*4:好きな副詞。「かりに」「たとえ」

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偶然の構図(2022W22)

 久しぶりに小説を読み始めた。

2022W22 (2022-05-30 / 2022-06-05)

 課題図書として『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』をずっと読んでいたので、絵本や写真集のような短いもの・文章の多くないものなら平行して読めていたけど、そこに長編の物語を追加する余裕はなかった。漸く読み終わったので、積ん読の中から小説をチョイスして携行し始めたところ、物語の面白さももちろんあるんだろうけど、学術系の文章に比べて読みやすい(というか、スッと読み込める)ことも改めて感じている。

 宮内悠介著『偶然の聖地』は、アトロクで岸本佐知子さんが推薦図書に挙げていた本。『時空がかかる病』に纏わるお話で、プログラミング用語やITリテラシーがあるとより楽しい感じだし、あとは旅行記にも興味があると尚よい。当然、なくたって面白いと思う。
 「世界医」という設定に、村上春樹著『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の「計算士」を強烈に思い出している。新しい本だけでなく、再読するタイミングも設けたいな。

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