今週のお題「わたしのドメイン」。『すでに独自ドメインを設定されている方は、ご自身のドメインの由来やドメインに込められた意味などを』とのことなので、趣旨としては現在のドメインについてなんだろうけど、個人的には自分史的な方へ持って行きたいので、過去のドメインも含めて書いた。「記憶の書架」にも通じる想いはある。
最初は記憶を辿るだけで進めていたけど、メールのログを辿ると取得の時期までわかった*1ので、時系列に沿って思い出してみる。
初めて独自ドメインを取得した時期については記録がなく、2004年か、それよりちょっと前ぐらいまで遡るらしい。ホームページを始めたときはプロバイダサービスに付属の容量を使っていて、レンタルサーバーを借りるようになって暫くしてから独自ドメインに踏み込んだと思う。
ドメイン遍歴
soul-on-the.net(2004年頃?)
HTML管理からウェブログシステムへの移行期で、サイトをリニューアルしようというタイミングでブログ名とともに独自ドメインの取得を思い立ったんだと推測している。
当時よく見ていたサイトを敬称略で並べると、「変人窟」や「HK-DMZ PLUS.COM」、「かーずSP」「楽画喜堂」、あとネットラジオも聞いていた「斜壊塵*2」などがあって、これらのサイトと共にネットリテラシーを育んだ身として、「サイト名=ドメイン名」とすることに強く憧れていた。
このころは丁度「攻殻機動隊」に傾倒していて*3、サイト名を考えるに当たって劇中のセリフから天啓を受けて「soul on the network」*4を思いついた。トップレベルドメインまでを含めてサイト名とする、意味を持たせるのが格好いいと思っていたので*5、ドメインを「soul-on-the.net」としていた。当時のロゴやバナー*6は今も保存してある。
サイト名、ドメイン名ともに、今でも愛着がある。
xxdaysxx.net(2007年7月)
このドメインを取得した経緯は全然憶えていないんだけど、「サイト名=ドメイン名」とすると、サイト名を変えたくなったときにはドメイン名との乖離*7について考えなくてはならず、それが嫌になってドメインをハンドルネーム由来のものにしたんじゃなかったかな。適当に思いついたものだったので愛着は別にないんだけど、その割りに3年ちょっと使っている。
ymmtdisk.com(2010年11月)
インターネットに長ずる*8につれ、ブログなどネット上で広く公開する目的で利用しているそれぞれのサービスを、「自分のブランディング」と位置づける考え方に移っていった。
そのことから、自分の名前をドメイン名に使用する考えになっていく。そもそもハンドルネームも自分の名前由来のものだったし、自分自身だけであれば本名を出すことに抵抗はなかったけど、しかし記号化はしたくて、「実名をローマ字表記したものから無くても音がなんとなくわかる母音を抜いたもの」を捻り出して、「ymmtdisk.com」を取得した。このとき高校の同級生に意見を求めたことも憶えている。
has-sel.com(2014年12月)
少し気持ちが離れていた写真にもう一度本腰を入れる意図もあり、HASSELBLADへの愛もあり、思いつきでブログ名を「has-sel(はせる)」に変える*9。そのとき、ドメインも「has-sel.com」を取得している。
当時の記事は、はてなブログに移行した中にも含まれている。
「ymmtdisk.com」は保持したままでTumblrに割り当てていて、今のサイト構成に近い。
サイト名は「はせる」をこのブログに継承しているんだけど、ドメインの「has-sel.com」の使用をやめようと思った理由は明確には憶えていない。たぶんSEO的な考えから、ドメイン名にハイフンが入っていると検索結果に出てきづらいとか、そういったところから気持ちが離れていったのかも。ちなみに、このドメインもまだ保持している。
ymmtdisk.jp(2015年9月)
「日本人である」「日本で生活している」ということ、ドメインは1文字でも短い方がいいということから、現在の「ymmtdisk.jp」を取得した*10*11。なんでそんなナショナリズム的な動機が芽生えたのかは憶えていないんだけど、「やっぱり.jp格好いいな」ぐらいの想いである可能性が大いにある。
移行直後の記事もあるけど、特にドメイン変更については触れていない。
移行期間を経て、「ymmtdisk.jp」はTumblrのプライマリーブログに割り当てて、ポートフォリオ兼リンクまとめページとして使用している。そしてサブドメインをこのブログを始めとしたはてなブログ、Tumblrのサブブログに展開していく、というサイト構成を採用した。
そこから、早7年である。
あとがき
「ドメイン」という用語の意味からすると、「ウェブサイトの住所」ということになる。でも、文字列の見た感じ*12や、プライベートの名刺に印刷したりすることを考えると、この「ドメイン」の文字列もデザイン要素のひとつに思えてくる。
だからこそ、ブランディングとして自分の名前を使用することや、「サイト名=ドメイン名」とすること、トップレベルドメインまでを含めて意味を持たせることなど、こだわりが生まれるんだろうなあ。と思った次第である。
人それぞれのこだわりを聞いてみたい。
*1:同じサービスを長く使う利点だと思った。
*2:サイトはなくなったけど、Twitterやブログにはhisagiさんがいる。
*3:押井守監督のアニメ映画よりは、士郎正宗の漫画の方に重心を置いていた。
*4:途中からひらがな表記の「そおる おん ざ ねっと」にした。理由はかわいいから。
*5:いや、今も思っているな……
*6:リンクページがあって、相互リンクとかしていた。懐かしいな。
*7:漢字も音の響きも好き。
*8:好きな言い回し。ここでの意味は「耽る」あたりだろうか。
*9:勢い……かな。
*11:本当は苗字だけでもよかったんだけど、広島県にある工作所に使用されている。
*12:つまり字面なんだけど、この「字面」という字面がなんかしっくりこない。