はせる

は・せる、馳せる

コーヒーを香りながら

 数年前までコーヒーはそんなに飲まなかった。コーヒーの味が嫌いとかではなく、香りはむしろ好きなんだけど、飲むとよくお腹を下していたので(おかわりすると確実だった)、ほとんど飲むことがなかった。今は、ホットはブラックで、アイスならカフェラテで、1日に2杯ぐらいは飲んでいる。お腹を下していた頃の自分からしたら、こんなに飲めるようになっているとは思っていないだろう。

 切っ掛けはお昼休みの過ごし方だった。前にも書いたけど、回転の早いお店だとゆっくりと本を読んで時間を過ごすことができない。なのでコーヒーショップや喫茶店に入る。そしてなにを注文するかというと、その場に相応しくあるためにコーヒーを注文する。オレンジジュースでもいいかな、とは思うけど、喫茶店、本を読む、ならコーヒー。という私個人の謎理論によるものだ。本を読む以外にも、周りに座っている人々をこっそり観察したりもするので、逆に観察されている場合もあるだろう。「その場に相応しくあるために」というのは、そういうこと。

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