はせる

は・せる、馳せる

アプローチホール

 ビルの1階アプローチホール(このビルではそう呼んでいるようだ)に大きめのソファ2つとサイドテーブルが2組、イスとテーブルが4組、背もたれのないソファが用意されている。今日はいろいろと用事があったのでカフェには行かず、丁度空いていた大きめのソファに腰を下ろす。周りを見渡すと時間潰しっぽいサラリーマンや、テーブルで食事をしているOLさんなどがいる。私の方を気にする人はいない。隣のソファには60代ぐらいの男性。サイドテーブルにメモやら水筒やらを散乱させ、背もたれに寄りかかって目を閉じている(眠っている?)。メモを盗み見られたりしてもいいのだろうか、と思いつつ、サイドテーブルが共用なので空いているスペースに私の飲み物を置く。男性が動く。盗み見する気はありませんよー、という念を出しつつ、サイドテーブルの荷物を少し寄せてくれるかな、と思ったりしたけど、全くそんなことはなかった。まあ、こちらには飲み物以上にサイトデーブルに広げるべき荷物は持ち合わせていない。本を取り出して1時間弱過ごす。私が席を立つまで、隣のソファの男性は再び眠りについたようで動くことはなかった。

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