2023年10月6日、金曜日。晴れ。下弦の月。
午後半休をもらっている日。弊社は10時出社のため14時以降がお休みとなる。
アトロクの抽選に当選したので、TOHOシネマズ六本木での映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の試写会へ向かう。といっても、受付は17時30分からなので時間を潰す必要がある。せっかく半休を使って滅多に来ない六本木にいるのだからなにか特別なことをすればいいのに、マクドナルドでお腹を満たし、必要な連絡を母へして、外のベンチで過ごした。気持ち的にも浪費できない状況だったことも大いにあるけど、急に余った時間の過ごし方については、私の不得意科目なのである。
座席は3列目のやや右側。前に当選した試写会に続き自分で買う場合には選ばない席だけど、トークショーがあり、近くでお姿を拝見できるので嬉しい。上映前に宇多丸さんと宇垣総裁の前説。ドキドキするので宇垣総裁を5秒と直視することができない……。上映時間は3時間26分。1920年代、ネイティブアメリカンは白人に追いやられた土地で石油が産出し裕福になるが、石油の利権を狙ってやって来た白人たちに徐々に謀略・謀殺されていく。ディカプリオは主人公のアーネストを演じ、この事件の首謀者であるデ・ニーロが演じるおじを頼ってこの地に辿り着き、ネイティブアメリカンのドライバーとして働くうちにモリー(演:リリー・グラッドストーン)と結婚する。しかし、おじに従う内に強盗から殺人の指示役までするようになり、妻との間で板挟みになっていく。終始緊張感がある重たい映画だけど、時折挟まれるブラックなジョークに笑ったり、急に登場するブレンダン・フレイザー(映画『ホエール』に近い容姿)にびっくりしたり。上映後は映画ライター・村山章さんを交えたトークショー。ドラマ『大草原の小さな家』の家が建ってるのもアメリカ先住民の土地だと聞いて愕然とする。
22時後半に終了となり、乗り換えが面倒なので日比谷線でぐるっと上野駅まで乗って帰る。久しぶりの日付が変わる直前の鶯谷駅。街が街なのでこの時間でも人がチラホラいる。騒音やゴミは増えた気がするけど、物騒な感じまでは行っていない。住人としては、見えないボーダーラインが決壊しないかということを、頭の片隅で見張っている。
▼ハライチのターン、アフタートークまで。推し活の果てに、マッスルエンド、女体化エンド、サイボーグエンド、出馬エンド。▼言って聞かせて。著者回。『三省堂国語辞典から消えた言葉』の著者、校閲者の見坊行徳さん。本も面白そう。