はせる

は・せる、馳せる

阿佐ヶ谷の旧宅

 古い写真を取り上げてみる「ThrowBack Thursday #tbt」。今回は2008年8月24日、阿佐ヶ谷の旧宅でのひとコマ。

Untitled

 当時は家でなんとなく過ごしているときも、ハッセルで写真を撮ることがあった(今もやればいいのにね)。整理整頓されているとはとても言えない部屋だったので、ベッドの枕元に本やらペットボトルやらを置いておくことがあり、午前中(光の差し込む向きで判断)の柔らかい光の中のそれを写し撮った。といった趣。
 カメラはHASSELBLAD 500C、レンズはPlanar C80mm F2.8、フィルムはFUJICOLOR PRO 400とメモしてある。


 僕の初めての東京である阿佐ヶ谷のことについて、最近はもうあまり考えることがなくなってしまっていた。結婚する直前は阿佐ヶ谷を離れることが心痛かったし、また戻るつもりでもいた。「住めば都」という言葉は正しくて、台東区根岸周辺(いわゆる鶯谷)のことを気に入り、阿佐ヶ谷に取って代わるまでそんなに時間は掛からなかった。

 阿佐ヶ谷の話に戻る。
 上京してから8年住んだこのアパートも、きっと今は誰かが住んでいる。1階の一番奥の角部屋。同じ大家さんが管理するアパートが2棟隣り合わせていて、その間の庭やちょっとしたスペースに植物を沢山植えて管理されていた。阿佐ヶ谷自体も緑が多い街だけど、このアパートに帰ってくると特に緑を感じた。初夏にはジャスミンの香りに溢れ、時折ヤモリが現れ、夏の雨の日には隠れていたヒキガエルが現れた。
 そういえば、あの大家さんは元気だろうか。カラテカ矢部さんほどの交流はなかったけど、それでも会えばよく会話した。引っ越すときにはもうそこそこの年齢だったように思う。あれから5年、どうしているだろうか。


大家さんと僕

大家さんと僕

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