都知事選挙ですね。
立候補の段階から予想はあったけど、告示日を過ぎて選挙ポスターが貼られ始めると予想を超えてカオスな都知事選のスタートになった。いろいろな人が立候補することはいいことだと思うけど、せめて「東京をよくしたい」という意志があり、そう感じられる行動や言動をする人であってほしい。ただ、「どの候補者が一番自分にとってマシなのか」で投票先を選んでいくことを考えると、「この候補者、選んだらダメだ――」と見てすぐに判断できることは、むしろいいことと言えなくもない。
でも「主な」として挙がる候補者たちは、そんなに簡単に判断することができないんだよね。マニフェストをよく読んで比べてみたり、メディアの公開質問状への回答を比べてみたり、その回答の真摯さだったり、ボートマッチを試してみたり、そうやって候補者をふるいに掛ける。これだけでもなかなかの時間が必要になるけど、街頭演説も聞きに行くとなるとさらに労力が必要になる。
そして、こういうとき、候補者を支持する人の声をどこまで参考にしていいかわからなくなるときがあって。たとえば「他の候補者と比較して、この人はこんなに問題に対処してくれます(対処する意志があります)」という、支持しているその候補者だけ全部の項目にマルが付いている表を出されて、それを見て「じゃあその人一択じゃん」……とはならない。その支持者の立場からすごく魅力的に見えている、それだけのことなのかもしれないけれども、「その候補者だけ全部マル」っていうところに違和感を感じて「これって……プロパガンダなのでは?」などと訝しがってしまうのは、私の心が穢れているからなのか……
私には、「主な」候補者たちについて、どの候補者の主張にもそれぞれに頷ける部分があり、どの候補者が当選してもそれぞれに不安に思う部分がある。私にとっての「マシ」を考える、そんな期間……。
TBSラジオ『Session』7月3日放送の『東京都知事選挙「私の論点」』のパートで、千葉商科大学准教授の常見陽平さんが話していた「私は都民と民主主義を信じることにする」という言葉が、ずっと頭に残っている。民主主義は時に間違ってしまうこともある。でも、民主主義にはその間違いを正す力もある。選挙は国民に与えられた「正す力」を発揮する機会のひとつだと考える*1。
2024W26
2024W26 (2024-06-24 / 2024-06-30)
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ガストで少し早めの夕食。生パスタもっちもちで美味しい。
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*1:修正。元は「正す力は投票することでしか発揮されない」。