2024年7月2日、火曜日。曇り。
高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を読んでいる。「食」と「職」の話。環境適応。主となる登場人物は二谷、押尾、芦川の3人だけど、内容としては三人称で語られる二谷と、一人称で語られる押尾さんの2人の視点。勤務中の昼休みや退勤後の夕食には、簡単なもの、出来合いのものでよくて*1、休日に家族と一緒にとる食事は美味しいものを食べたい。と考えると、押尾さんが食事に対する考えは近いか。それにしても嫌な職場だなぁ。芦川さんは、個人としては弱い立場なんだろうけど、職場内での立ち回りによって強い立場の人を味方につけている。押尾さんが不利になってしまったタイミングは……と考えると、パートの原田さんに目をつけられたところかな。で、芦川さんはなぜ二谷のことを……? とも思うんだけど、大方、生存戦略的なところを含むんだろうな、きっと。
夜には読み終わった。
6月29日からツール・ド・フランスが始まっているので、J SPORTSオンデマンドにログインして再契約しよう*2……と思ってログインしたら今日のステージが無料ライブ配信になっていたのでそのまま見た。サイクルロードレースはがっつりと見入る、というよりは環境音として実況を聞きつつたまに見る、実況の「あーっ!(落車)」という声で振り返る、というようなスタイル。だから「そんなんだったらJ SPORTSのYouTubeにアップロードされるハイライトでいいじゃん」とささやく声も自分の中にある。それもごもっともなんだけど、毎年楽しみにしているスポーツで、この時期に溜まった毒素を放出するために有効なコンテンツのひとつ。それは夜ふかしの時間自体に言えることで、この時間が充実するほど翌日の状態もよくなる。