はせる

は・せる、馳せる

この5月は39周目かもしれない(2022W17)

 今年もこの時期である。と書くと、梅雨や夏至のことのような気がしてくるだろうけど、正解は誕生日。1年振り39回目。

2022W17 (2022-04-25 / 2022-05-01)

 誕生日のことは特別に感じるものの、スタンスとしては「お祝いされるのはとてもくすぐったいけれど、完全に忘れ去られたいわけでもない」という、取り扱いがちょっと面倒くさいと思われる位置にある。母からはSMSで1文おめでとうコメントが届いた。これがちょうどいい距離感。
 結婚後は義母の誕生日が近いので合同でささやかな会が催される。正直それですらちょっとくすぐったいので、私一人であれば、ケーキだけ食べよう、ろうそくは要らん、と言いたくなるんだけど(本当に言えるかは別として)、義母も一緒となると断ることが難しくなる。私だけ辞退して、私も義母を祝う、というのはなんだか気持ちがざわつく。そして息子もそういったお祝い事(ろうそくの吹き消し含め)が楽しいらしいので、甘んじてムズムズしながらやり過ごしている。

 ちなみに、ケーキのプレートには「ばあば&ぱぱ」と書かれる。バーバパパ

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エモーション

 「記憶の書架」に手をかける。古い写真を取り上げ、埃を払い、記憶を辿る過程で、現在に照らし合わせながら整理整頓する試み。今回は12年前、2010年4月3日(土)の写真。場所はJR新宿駅、たぶん山手線・総武線の15・16番線ホーム。階段の縁に腰を押しつけて、電車を待つ人々を撮った写真。

e-motion (2)

 カメラはHASSELBLAD 500C、レンズはPlanar C80mm F2.8、フィルムはFUJICOLOR PRO 400、とメモしてある。夜なので、たぶん1/8~1秒程度の露光だと思う(F値シャッタースピードはメモしてない)。
 上の写真だけ他と比べてアングルが少し低く、本当は人の上半身のあたりを上下中央に置きたい。けど、そのおかげで階段壁の広告が入って、それはそれで面白い結果になった。ギャッツビー。

 自分も同じ体勢で電車を待っていて、ふと冷静に自分の姿を客観視するように思い付いた構図(だったと思う)。最初は、到着する電車をブラすことがポイントと考えていたので、電車の動きと心の動きを重ねて「e-motion」というシリーズにしていた(beatmaniaの曲名をオマージュ)。1枚目に持ってきた構図では、人が前後に重なっているのも面白い構図だなあ、なんて思いつつ、撮ったのは3月から4月の間の3枚だけ。なぜ続かなかったんだろう。
 新宿駅のホームは幅が広いので、ある程度ディスタンスが取れるからこの構図ができた、ということをなんとなく考えた。今、通勤で乗り降りしている駅のホームは印象として全部そんなに広くはないので、同じ構図を始めるなら上野駅で降りるしかないか。

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見えているのに見ていない(2022W16)

 フォーカスの内と外。

2022W16 (2022-04-18 / 2022-04-24)

 国際子ども図書館で『世紀をこえる煉瓦の棟』という展示を見てきた。普段は絵本関連の企画展示なんだけど、これは国際子ども図書館の建物、旧帝国図書館自体に関するもの。通常、撮影可能な場所は限られているけど、この展示に合わせて普段撮影禁止になっている場所も一部開放されていた。

 絵本関連の展示だったり、読み聞かせイベントだったりで何度も来ているんだけど、今回の展示が建物自体についての内容ということもあって、天井や柱など細かいところを解説とともに眺めて写真を撮った。そしたらまあ、新しい発見があること。もちろん展示の内容の補助もあるんだけど、何度も来ている場所でいかに周辺を見ていないかということを思い知らされた。

 隠されているわけではなく、見えているものでも、見ていなかったもののことについて考える。「見ていない」とは、意識の中に存在していないということではなく、フォーカスが当たっていないというようなこと。周辺視野みたいな。”それ”がなくなってしまったあとに気づいても、実体を失っているのでフォーカスできない、ということになる。”それ”が自分の生活にどれぐらい身近であったかにもよるけど、そこになにがあったか、どんどんおぼろげになっていく。

 この日、家の近所にある建物2棟に「解体工事のお知らせ」を見つけた。形は消えていくけど、ここに書き残しておく。

 前にも似たようなことを書いてるな、と思ったのがこちら。

blog.ymmtdisk.jp blog.ymmtdisk.jp

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書くことの整理

 W16の写真の整理が間に合わなかったので、いつも週ごとの日記=週報を書いている手順を紹介してみる。需要はないかもしれない。

日々を綴る


週報を書く

 週報は、スプレッドシートを使ってテンプレートを作成している。

週報テンプレート

 このスプレッドシートは、年と週番号を入力するとそれに合わせた日付、日付に連動するリンク(Twitterの検索クエリ、はてなブックマーク)が動的に求められるように作っていて、決まった情報はこのスプレッドシートで週報のフォーマットとして楽に取得できる。最初にこのテンプレートを取り入れたのは2018年ぐらいだったような……それ以来アップデートをちょくちょくしている。毎週日付や曜日、関連リンクを手入力していると、たぶんここまで続いていなかったかもしれない。

 これをはてなブログのエディタにコピーアンドペーストして、あとは1週間を振り返って文章を書いたり、調べ物をしたり、写真を配置したり、はてなの動きを収集したりして残す、というような流れ。

年と週番号から、その週の日付を得る

 このスプレッドシートで重要なのは、その週番号が何日から始まるのか、ということ。直接それを得る関数は用意されていないので、年と週番号からその週番号の最初の日付を取得するApps Script(≒Javascript)を自作した。年と週番号は手入力してその週の最初の日付が決まり、あとは下向きに+1ずつして1週間の日付を取得している。以下にコードを共有するのでご参考まで。(「$adj」という変数名は、確か「adjust」から付けた気がする。忘れた)

function week_start_date($year, $week_number) {
  $time = new Date($year+"-01-01");
  $week = $time.getDay();
  switch(true)
  {
    case $week>4 :
      $adj = 8-$week;
      break;
    case $week==0 :
      $adj = 1;
      break;
    default:
      $adj = 1-$week;
      break;
  }
  $week_number--;
  $time.setDate($time.getDate()+$adj+($week_number*7));
  return $time;
}

ん?「週番号」?

 さらっと「週番号」という言葉を使っているけど、そちらについては下記の記事を参照のこと。

blog.ymmtdisk.jp

カラーリバーサル

 久しぶりに「記憶の書架」に手をかける。古い写真を取り上げて、埃を払い、それがなんであったのかを思い起こし、整理する試み。今回は14年前、2008年4月6日(日)の写真。場所は東京都杉並区阿佐谷北2丁目。自宅のあるスターロードのどこかの店先で、路上園芸を撮ったものと記憶している。

Untitled

 カメラはHASSELBLAD 500C、レンズはPlanar C80mm F2.8、フィルムはPROVIA100F、とメモしてある。
 6×6なので1コマおおよそ6cm四方の正方形になり、それが連なって現像から仕上がってくる。カラーリバーサルフィルムは「画像の色や明るさをそのとおりに見ることができる[^1]」ので、特に中判以上の大きさだとかなり見栄えがするのだ。それを見越して、構図いっぱいに花を散りばめた写真を撮ってみようと、初めてカラーリバーサルフィルムを使って試行錯誤したのがこの3枚。なので、勝手がわからず、露出はアンダー気味。しかし、その意気や良し、という具合に良い写真ではあると思う。ただ、12枚撮れるうち、Flickrにアップロードまで至ったのはこれら含めて4枚ぐらい。

 撮った写真をばーっと俯瞰してみて、結構しっかりと季節の花を撮っている。単純に観賞することにも、季節を感じられるという点にも、魅力を感じるし、母も祖母も花が好きなので実家が花でいっぱいだったこともあるかもしれない。個人的にはグラジオラスが好きなんだけど、そういえば東京ではあまり見かけないような気がする。調べてみると春から夏にかけて咲くようなので、意識的に探して見ようと思う。

ja.wikipedia.org

 昔は「草花の名前がわかったらいいな」と思っていたけど、今は「ハナノナ」というアプリがあり、少なくとも花の名前は知ることができて、心が満たされる経験になる。

ハナノナ app

ハナノナ app

  • Chiba Institute of Technology
  • 写真/ビデオ
  • 無料

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