エンパシーの芽としての、観察と想像。

金曜日の帰り道、歩道の上を蝉の幼虫が歩いているのを見つけた。舗装路の上、この近くで羽化できるのか?と心配になって、どこかへ退避させることを考えた。ただ、羽化中のセミに触ると、不完全な成虫になってしまうことがある。このせっせと歩いている状態は、触っても大丈夫だったろうか……と一瞬躊躇してしまったけど、このままここを歩かせていたら誰かに踏まれるだろうと「えいや!」とつまみ上げて、少し移動した人目につきづらい木に這わせた。土から這い出て、固い舗装路の上を歩くセミの幼虫は、心中いかばかりだったろうか。「ちゃんと羽化しろよ」と謎のおまじないをかけながら、私が介入すべきでなかったのではないか、あのまま放置したほうが自然の摂理なのかも、という想像もする。
翌日、気になってセミの幼虫を這わせた木を確認しに行くと、抜け殻だけが残されていた。無事に羽化したことを確認して、ホッとするとともに、羽化が始まる前なら触っても大丈夫なことがわかった。これによって「だったら自宅まで連れ帰ればベランダで羽化する様子も見られたかもな」という反省点も生まれた。また近所で「はぐれセミの幼虫」を見つけたらそうしようと思う。
ただ、想像したもののすべてが答え合わせできるわけではない。
たとえば別な日の帰り道、水道橋駅のホームで少し不穏な雰囲気を醸し出す男女の姿が目に入った。恋人同士のような近い距離感でありながら、寄せ合う顔には楽しげな雰囲気はなく、むしろ女性の方は冷めた気配があった。女性だけが電車に乗り込み、男性は見送ろうとホームに残るけど、女性は男性に視線を合わせず背中を向け、そのまま出発してしまった。私は思わず「別れ話だったのだろうか」と想像したが、同乗しているその女性に聞くことは当然できず、その答えはわからないままだ。
想像や推測をするのは楽しい。その答えにすぐ辿り着ける場合もあれば、時間や偶然が答えに導いてくれる場合もある。たとえその答え合わせができなくとも、想像や推測をすること自体にも価値がある。もちろんそれは時に思い込みにもなり得るが、肯定的な関心をもって対象を理解しようとするなら、それはエンパシーの芽になる。歩道で、駅で、あるいは家のそばの街路樹で。観察は、そんな日常のあちこちから始まっていくのだ。
2025W31
2025W31 (2025-07-28 / 2025-08-03)
今週のうたかた
28日 月曜日(2025-209)








蝉の幼虫の生態について調べると、一旦地上まで貫通させて再び穴の中に戻り、明るさや周りの静けさを確認したあとで地上に出てくる、という行動をしているようだ。なるほど。私が邪魔しているのか。
29日 火曜日(2025-210)


30日 水曜日(2025-211)



セブンイレブンが1つ閉店した。コモレ1階にもある。

31日 木曜日(2025-212)



1日 金曜日(2025-213)
2日 土曜日(2025-214)
臨海学習から帰ってくる息子を迎える。昼寝から起き上がることができず、帰校式には行けなかったのが心残り。
3日 日曜日(2025-215)
エクストラのお仕事@市川塩浜。
町内会の納涼大会

お仕事終わりに毎年恒例の納涼大会へ。
今週の覚え書き
今週のはてな
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