オヒサシブリデス。
人形町にある"ArchitectS Office Gallery"で開かれている、岸本章さんの「古レールの駅」という写真展に行ってきました。
僕は駅のホームの屋根を見上げることがよくあります。それはなんとなくであったり、不思議と懐かしさを感じるからであったり、単純に構造上の美しさからであったりするのですが、この写真展はまさにそのホームの上家(屋根)についての写真展なのです。
実は、ホームの上家は、古くなったレールの再利用によって作られているものがあるってご存じでしたか?何度も見上げたり写真を撮っている僕でも、この写真展でそれを知りました。
写真を見ていくうちに、上家が古レールを曲げたり溶接したりして「デザイン」されていることに自然に気付くのです。駅でふと感じる懐かしさも、そういった部分に起因しているんじゃないかと思えてきます。
そんな趣のある上家も減少の傾向にあり、しかも建築史にも鉄道史にも残されていないらしいのです。この写真展は、美しい上家の記録としての意味もあるわけですね。
この写真展は11月10日まで開催しています。興味のある方は是非。