はせる

は・せる、馳せる

about myself, (rhythm and) days.

(rhythm and) days - View my 'about me | em tuoba' set on Flickriver

 でもとにかく、何か喋ろう。自分について何か喋ることから全てが始まる。それがまず第一歩なのだ。正しいか正しくないかは、あとでまた判断すればいい。僕自身が判断してもいいし、別の誰かが判断してもいい。いずれにせよ、今は語るべき時なのだ。そして僕も語ることを覚えなくてはならない。

村上春樹 "ダンス・ダンス・ダンス(上)"

 僕は1983年5月に青森で生まれ、2009年5月に東京で26歳を迎えた。

血液型はB型で、典型的なところでは過程の説明なしに結論が口に出る、ということが良くある。無口だが、もとから聞き手側のタイプだから聴いている方が楽だと自分では思っている。

 僕は音楽が好きだ。特に嫌いなジャンルはないが、四打ちのハウスやテクノ、ロックを好む。一人のアーティストを深く掘り下げる、といったことをたまにする。
 そして村上春樹の小説が好きだ。いるかホテルに含まれている「僕」のように、僕には僕自身が村上春樹の小説に含まれているような感覚がある。もちろん飛躍する比喩表現や小説全体の雰囲気も好きなんだけど、「村上春樹が好き」という人には少なからず同じことを感じている人がいるんじゃないかと僕は思う。村上春樹以外には伊坂幸太朗や森博嗣を読む。
 なによりも写真が好きだ。カメラのシャッター音、フィルムの装填、巻き上げ、交換といった作業、写真に感情が写ること、物質的に残ること、そんな何もかもが好きだ。2007年12月に僕のもとにやってきたHASSELBLAD 500Cや、僕のもとにある全てのカメラに感謝している。

 僕自身の好きなことは音楽、読書、写真の3つしかない。これらを楽しむためにライブに行ったり、カフェに行ったり、ちょっとした旅行や散歩をしたりしながら生活している。
 こうして文章にしてみると、僕自身がつまらない人間のように感じる。実際そうなのかもしれない。

(前略)僕はもう一度ソファーに座り、暗闇と沈黙の中で少しずつ自分の人生のかけらをかきあつめた。たいしたものは集まらなかったけど、少なくともそれは僕の人生だった。そしてゆっくりと僕は僕自身に戻っていった。僕が僕自身であることは他人にはうまく説明できない。それにたぶん誰の興味もひかないだろう。

村上春樹 "羊をめぐる冒険(下)"

 僕の人生に関しては誰の興味もひかないことだろうから、ここでは語らないことにする。
 ただ僕の人生で、少しでも僕と関わりを持った人に対して感謝している。ありがとう。

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