はせる

は・せる、馳せる

揮発性記憶

 Filmarksがアニメシリーズにも対応したので、とりあえずここ数年で印象的だったものを今は登録している。現在はアプリだけアニメシリーズの表示・登録に対応しているようで、ウェブで見ても表示の切り替えはできないみたい。
 登録するついでに、Twitterなりブログなりに書き残した感想があればコピペするなどしている。途中で、アニメ『映像研には手を出すな!』についてメモしたことを思い出して、「まあだいたい、書くとしたらTwitterだろうなあ」と思って自分のアカウントを検索してみても、それに該当するツイートは出てこない。ブログもEvernoteもNotionも、Google Driveも、どこを探しても見当たらないという状況に陥り、思考時間だけを取られてしまった。

 もしかすると、誰かの感想を読んで、それが自分が書き残したものだと思い込んでいるんではないか。そんな気さえしてきた。思い込みや記憶違いであればアホみたいな話だなあ、で終わる。だけど、本当にメモを残していたんだとしたら、週報やら月報やらで「残すこと」を習慣にしよう(忘れてしまっても、どうにかこうにか辿り着けるようにしておこう)としていたのに、こうやってアクセス不可になるのは残念なことだ。どっちなのか判定する術も、今回はないんだけど。

ピークタイムのチークタイム

 駅の出入口や改札前で、別れを惜しむカップル。なんでもない金曜日のはずだけど、今日は四ツ谷駅で2組も見かけた。(四ツ谷駅でもいるんだな、と思った)

 既婚者というステータスになって、彼らを客観的に眺めて見ると、なんか滑稽にも思えてしまう。まあ、いま私が既婚者というだけで、自分も経験してきた道ではある。「彼らにとって、今が本日のピークタイムなんだろうな」と一瞥しつつ、頭の中には「結婚 or 別離」の脳内選択肢が浮かんだ。もしこの先結婚を考えている程の関係ならば(まあ同棲でもいいけど)、とっととしてしまって一緒に帰ったりすればいいし、もしこの先別れてしまったら……(と考えるのは野暮なんだろうな)、君たちはその時間のことを振り返るときにどのように思うんだろうか(いい思い出か、そうか)。

 別れを惜しんでメソメソする、暫くおあずけとイチャイチャする。邪魔だ止めろとまでは思わないようにしている。けど、当時のことを思い返せば、自分ら以外はみんなモブだった。結局はそういうことなんだろう。ピークタイムのチークタイム。

 でも、私にとっては彼らがモブなのである。

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慣れてきた頃が気の緩む頃

 会社が4月初旬に在宅勤務を基本とする方針となって、初めて在宅勤務を経験した。その後、6月中旬頃に「推奨」となるまで家で仕事をしていて、在宅勤務が妻の負担にもなることがわかったので、以降は出社している。出勤に使うのは山手線と中央線といういかにも混みそうな路線だけど、コロナ禍を過ごす今はそうでもない。これはきっと在宅勤務に適した職種・役職・状況の人が、在宅勤務を続けてくれているからだ。
 東京ではコロナ禍以前でもマスクをする人が多かったけど、今ではすれ違う人の誰もがマスクをしている。ビルやスーパー、飲食店などの入口では消毒用アルコールスプレーが置かれることが普通になり、自分のために、他の人のためにと、消毒をする。

 「新しい生活様式」にも慣れてきたような気がする。けれども、慣れてきた頃が気の緩む頃。振り返って、直すべきところは直そうと思った。

 今年はお互いに忘れていたんだけど、結婚式を挙げた日はもう過ぎていた(入籍日は別日)。気がつけば、結婚式からはもう7年が過ぎた。「結婚生活」には慣れた気でいる。でも、慣れてきた頃が気の緩む頃。振り返って、直すべきところは直そうと思った。

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