はせる

は・せる、馳せる

慣れてきた頃が気の緩む頃

 会社が4月初旬に在宅勤務を基本とする方針となって、初めて在宅勤務を経験した。その後、6月中旬頃に「推奨」となるまで家で仕事をしていて、在宅勤務が妻の負担にもなることがわかったので、以降は出社している。出勤に使うのは山手線と中央線といういかにも混みそうな路線だけど、コロナ禍を過ごす今はそうでもない。これはきっと在宅勤務に適した職種・役職・状況の人が、在宅勤務を続けてくれているからだ。
 東京ではコロナ禍以前でもマスクをする人が多かったけど、今ではすれ違う人の誰もがマスクをしている。ビルやスーパー、飲食店などの入口では消毒用アルコールスプレーが置かれることが普通になり、自分のために、他の人のためにと、消毒をする。

 「新しい生活様式」にも慣れてきたような気がする。けれども、慣れてきた頃が気の緩む頃。振り返って、直すべきところは直そうと思った。

 今年はお互いに忘れていたんだけど、結婚式を挙げた日はもう過ぎていた(入籍日は別日)。気がつけば、結婚式からはもう7年が過ぎた。「結婚生活」には慣れた気でいる。でも、慣れてきた頃が気の緩む頃。振り返って、直すべきところは直そうと思った。

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