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「雪国」って、どこですか?(2021W38)

 「雪国」と聞いて、最初に思い浮かぶ場所、都道府県、地方、あるいは国。

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2021W38 (2021-09-20 / 2021-09-26)

 「出身は雪国」という自己紹介を見た。「雪国」と聞いて、青森県出身の私は東北地方か北海道を想起してなんとなく親近感を抱いていたけど、実際のところその人は新潟県出身だった。よくよく思い返してみると、新潟などの北陸地方も雪はよく降り積もるイメージだし、日本海に面する山陰地方だって冬は厳しいと聞いたことがあった。

 「雪国」。辞書で調べると『雪が多く降る地方。降雪量の多い国。』(大辞林より。以下同じ)というようなことが書いてある。語義では地方が縛られていないけど、川端康成の小説「雪国」では、新潟県湯沢町、湯沢温泉が舞台になっているようだし、あとは「雪国まいたけ」の本社所在地は新潟県南魚沼市だし、広く知られている「雪国」という言葉は新潟県に繋がっていた。

 ここまで調べて、「雪国」は一般的には北陸地方ということなのかな、と考えるようになってきた。
 では「北国」は。

 「北国」。読み方は「きたぐに」と「ほっこく」の二通りある。辞書では、前者はざっくりと『北の方にある国。雪が降り積もるような地方。』と、「雪国」と近いことが書いてある。後者でも『北の国。北方の土地。』とあり、こちらは「南国」の対義語とされているけど、2つ目の語義では『北陸道の諸国。また、明治初期、北海道の諸国。』とある。やっぱり言葉の始まりとしては北陸地方を指すものであった印象が強いけど、北海道も出てきた。

 色々と調べてみると、「雪国」「北国」は言葉の歴史を加味した読み取りをすると北陸地方を指すことが多いような気がしている。どちらの言葉でも辞書の中には東北地方についての言及がなくて、ちょっとしゅんとした。
 でもたぶん、私がそうであるように、幼少のころに「雪が多く降る」ことを体験していれば、きっとそこが「雪国」という言葉で思い起こす場所になる、とも思った。(私は青森県でも県南地域で、小さいころは雪遊びをよくしていたけど、近年では雪は降れどほとんど積もらないようだ。下北地方や津軽地方はどうだろう?)

 あなたの「雪国」って、どこですか?

 ――と、ここで余談。「北国(ほっこく)」の3つ目の語義として、『〔江戸城の北にあたるので〕新吉原遊郭の別名。』ともあって、江戸時代の感性にちょっと感心した。(吉原は今、近所と言えば近所なこともあり)


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2021W38 (2021-09-20 / 2021-09-26)

今週のうたかた

20日、月曜日。敬老の日

 国立科学博物館の年パスを更新して、「植物展」へ。世界最大の大木の太さを再現した天井のカーテンや、食虫植物の実物、ショクダイオオコンニャクの臭いの再現など、楽しい展示であった。

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これは拡大した模型。右側にはハエが取り込まれている。

21日、火曜日。

22日、水曜日。

23日、木曜日。秋分の日。

 お台場、船の科学館(の本館は休館中なので、南極観測船『宗谷』)と、科学未来館へ。

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 私、科学未来館は初めてで、ようやくあのフォトジェニックなデジタルの地球儀(「ジオ・コスモス」というらしい)を拝むことができた。

24日、金曜日。

25日、土曜日。

 図書館。引き続き積ん読を消化中なので、絵本と文章の少ない写真集を借りてきた。

26日、日曜日。

 学区になっている小学校は制服なんだけど、妻が10月から値上がりすると上の子がいる幼稚園のママさんから噂を聞いてきたらしく、義母を伴って日本橋三越へ(販売を請け負っているのがここ)。「スクールユニフォーム」というコーナーがあることも初めて知った。入口で話を聞くと、「新一年生は販売対象外」となっていて、やっぱり知らなくて損をするようなルールにはなっていないんだな。感心感心。となった。

今週のはてな

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