はせる

は・せる、馳せる

ひと夏の経験

 豊洲の公園に行って来た。

 この夏、じゃぶじゃぶ池をやっている公園が新型コロナの影響で少なく、妻と息子は北区飛鳥山公園(ここは私と虫取りにも行った)や中央区久松児童公園(ここは私は行っていない)などに行っていて、今日は江東区豊洲公園のじゃぶじゃぶ池に行ってきた。

 さて、今回はじゃぶじゃぶ池の話がしたいのではない。話を進めると、豊洲ふ頭内公園では手持ち花火を行うことは禁止されていない。詳しくは最後に付記するサイトを見てほしいけど、都内で手持ち花火ができる公園は稀少だ。妻はその辺の段取りを組んでいて、じゃぶじゃぶ池で遊んだ後、ららぽーとで時間を潰し、夜は事前に手に入れていたらしい手持ち花火を楽しんだ。最高の夏の一日だった。

 話はまだ続く。私がこの日一番興奮したのは帰りの有楽町線の電車の中だった。ふと妻のカバンを見ると黒く蠢くものが……。咄嗟に払い落とし、カバンから座席の背もたれに移ったそれを見ると、ハサミムシの幼虫であった。たぶん、花火のときに下ろした荷物に乗り込んできたのだろう。久しぶりに出会ったハサミムシを、息子と一緒にできるだけ安全なように誘導し、見えなくなるまで見送った。これもまたひと夏の経験。

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