2025年5月22日、木曜日。曇り。有休取得。
息子を学校へ送り出し、今日も応援団の朝練。10時過ぎ、準備して出発。国立西洋美術館で企画展『西洋絵画、どこから見るか?*1』。これは行動指針に従い、美術系の教養を少しでも得ようというもの。そうでなくとも単に興味もあったし、音声ガイドにTBSの日比麻音子アナもいるしでさぁ。本当に美術系の知識に自信がなく、妻には以前「美術系の展示ってあんまり楽しめないんだよね」と漏らしたこともあったぐらいで、ちょっと不安を感じながら来た。
国立西洋美術館に到着すると、高校生か中学生ぐらいの課外学習もしくは修学旅行の集団と、高齢者の集団などがいる。平日だと思って油断していたけど、混むのか……じゃあ休日はどうなっちゃうんだろう? この日のイベントとして展覧会アシスタントの星野琉さんによるスライドトークがあったので、その時間に合わせて入場したところ、会場をのぞいたときにはすでに定員に達してしまっていた。予想できていなかった混み具合とともに、自分で出鼻をくじいてしまうようなことをした。準備不足。
一旦時間をかけずにさらっと順路の最後まで行き、最初へ戻って気になった作品に時間をかけて展示を見る、ということをしてみた。これはよかったかもしれない。順路の概要をつかむ。今回は企画展の意図に「絵画をどのように見るか」という点が含まれているので、絵画に教養がない私でも見やすかったんだと思う。「絵画は瞑想」と頭の中で繰り返しながらまわった。もっと楽しむには、特定の絵画や作家について、その歴史をたどって知識を取り入れたり、多面的に鑑賞をする、ということが必要になるんだろう。あと、展示は基本的に写真を撮ってよく、撮影不可やSNS不可なものの方にピクトグラムがつけられている。作品単体で撮る、よりも、私は会場の雰囲気込みの方が好きなので、なんの絵を撮ったのかだいたいわかればよく、人が効果的に入るような撮り方を好んでしていた。そこも楽しかったところ。
企画展から常設展までまわって、「これ好き」と感じる絵画は結構あった。ヴァニタス*2画の『シャボン玉を吹く少年と静物*3』、都市景観画*4、企画展のキービジュアルのひとつにも選ばれているマリー=ガブリエル・カペ*5の『自画像*6』、ウィリアム・アドルフ・ブグロー*7の『小川のほとり*8』など。常設展の方では、『ホロフェルネスの首を持つユディト*9』、『ヘラクレスとオンファレ*10』、『聖アントニウスの誘惑*11*12*13』3点、『アクタイオンに驚くディアナ*14』、『ピアノを弾く妻イーダのいる室内*15』などを熱心に見た。
好みには私が写真を撮っていることも関係するんだろう。特にハンマースホイは構図や光の捉え方などが前から好きなので、国立西洋美術館に収蔵されている作品があることがなんかうれしかった。「苦手だけど本当はポートレート撮りたい」とかそういった願望も。
図録とポストカードを購入して、14時ごろに国立西洋美術館を出る。入る前は「2時間ぐらいが限界かもな」と思っていたけど、4時間ぐらいいたことになる。公園で軽くおやつを食べなから振り返って、息子のサッカー教室の観覧のために家へ戻る。
学校から帰ってきた息子と合流して移動。妻と息子は自転車、私は徒歩。タイムフリーで『佐倉綾音 論理×ロンリー』を聴きながら。息子はたぶん「体を動かす」という楽しさでサッカーをやっていて、運動全般的にも得意というわけではなさそう。それでもゴールを決めたり防いだり、活躍していた。
買い出しして帰宅。夕食、お風呂、皿洗いなどをこなして就寝。
*1:【公式サイト】西洋絵画、どこから見るか?-ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館VS国立西洋美術館
*3:シャボン玉を吹く少年と静物|ヘーラルト・ダウ |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*6:自画像|マリー=ガブリエル・カペ |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*7:ウィリアム・アドルフ・ブグロー - Wikipedia
*8:ファイル:William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - At the Edge of the Brook (1875).jpg - Wikipedia
*9:ホロフェルネスの首を持つユディト|フェーデ・ガリツィア |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*10:ヘラクレスとオンファレ|ベルナルド・カヴァッリーノ |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*11:聖アントニウスの誘惑|ダフィット・テニールス(子) |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*12:聖アントニウスの誘惑|アンリ・ファンタン=ラトゥール |所蔵作品検索|国立西洋美術館
*13:聖アントニウスの誘惑|ジャン=ルイ・フォラン |所蔵作品検索|国立西洋美術館