「覆水」という言葉は、「覆水盆に返らず」以外で使うことがあるんだろうか。という考えが頭に浮かんでからなかなか消えていかない。簡単に調べると、同じ意味の「覆水不返」という四字熟語以外に見当たらず、これ以上は詰めなくてもいいやというところでお焚き上げ。空へ上る煙。
「覆水盆に返らず」の意味を改めて調べてみると、離縁した夫婦についての意味もあるようで(むしろそちらの方が先)、それによって今週の『おちょやん』を思い起こすなど。
省略すると「覆水盆」かな。「分水嶺」みたい。ふく すい⓪ 【覆水】
— YAMAMOTO Daisuke (@ymmtdisk) 2021年4月23日
器がひっくり返って、こぼれた水。
「覆水盆に返らず〔=ⓐ一度離別した夫婦の仲は、元通りにならないものだ。ⓑ一度してしまった事は取返しがつかないものだ〕」
新明解国語辞典 第八版
「覆水」からは離れるけど、「盆」からの連想で熊倉献さんの漫画『春と盆暗』。と『ブランクスペース』。特に『ブランクスペース』は今年の私的暫定1位です。SF日常系と思いきや4話ぐらいから徐々に不穏になっていく展開。ウェブで1話2話が無料で読めるので是非。
- 作者:熊倉献
- 発売日: 2017/01/23
- メディア: Kindle版
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- 発売日: 2021/01/15
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