はせる

は・せる、馳せる

釣果は問わず (2024W45)

 魚をめぐる記憶と思案。

2024W45 (2024-11-04 / 2024-11-10)

 週末は葛西海浜公園のキッズレンジャーのイベントに参加した。子どもたちが干潟の生き物を調査・観察するもので、干潟に出て砂を掘り起こしてみたり、定置網を回収したり地引き網をやってみるたりする。調査した内容は公式に研究機関に報告されているらしい。おかげで海や魚への意識や興味が高まっているのを感じる。
 息子の魚への興味が高まった理由のひとつには、2年前に青森へ連れて帰ったとき、父が釣り堀を体験させてくれたことも影響していると思う。それ以来、息子にとって「青森に行くこと」には「釣り堀に行くこと」が含まれるような認識になっている。

 父は釣りが好きで、父が釣ってきたクロダイが刺身として食卓に上がる、ということもよくあったことを思い出す。私が中学生の頃には防波堤や岸壁での海釣りや、山に入っていく渓流釣りにも連れて行ってくれた。まんまと私も釣りにはまり、自分の竿とリールを買ってもらって、釣りに行かない時間も部屋で眺めたり触ったりしていた。
 そのころ、世間的にもバスフィッシングを主にしたルアー釣りが流行っていたけど、近場にブラックバスがいるという湖はなく*1、釣りの雑誌で遠くの湖の情報を得るしかなかった。ルアーはお小遣いでも購入できたので、見た目がきれいなものや、渓流で使えるスプーンなどのルアーを購入して、眺めたり使ったりして楽しんでいた。渓流釣りならば自転車で気軽に行くことができたので、中学生の頃には友だちと一緒に川を遡って、魚がいそうなポイントを見つけては釣り糸を垂らしていた時期があった*2

 釣りってかなり贅沢な時間の使い方をする行為だよな、と思う。釣り糸を垂らして、来るとも来ないともわからない反応を待つ時間は、あれこれ働かせすぎた思考をデフラグするのにちょうどいいかもしれない。

*1:ブラックバス特定外来生物なので、当時から釣ったあとはリリースしなくてよいとする風潮にあったと記憶している。なので、分布が広がっていく、ということは基本的にない、はず。

*2:このときのエサはブドウ虫。

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草花への興味 (2024W44)

 祖母や母が花を愛でていたので、実家では庭にも仏壇にも常に花がある生活だった。

2024W44 (2024-10-28 / 2024-11-03)

 さらに、祖父が定年後に始めたりんご畑にも放課後や休日によく連れて行かれたし、草花にはたくさん触れる方だったと思う。ただ、私自身はそんなに興味を持っていなかったので、草花の名前があまりわからないまま大人になった。
 道端に生えているものは元より、花屋で見るような花も、正直なところ名前を当てることに自信がない。さすがにシロツメクサとかヒメジョオンとか、そういうよくある草花はわかるし、唯一、グラジオラスは名前も姿も好きだったので憶えている。

 草花に興味が湧いたのは、まず第一段階として写真を撮るようになったタイミングだった。被写体として花をまじまじと見る機会が増えて、自分がほとんど草花の名前を知らないことを自覚することになった。写真友達には道端に咲いている花の名前がパッとわかる人もいて、それを羨ましく感じていた。
 第二段階は息子と一緒に歩くことで見るもの・気になるものが変わったタイミングである。夢の島熱帯植物館に行く機会が増えて、純粋に自分の草花への興味も高まっているのを感じる。

 以前ブログでも紹介した「ハナノナ」というアプリやGoogleレンズによって、気になった花の名前はおおかた解決するようになった。たぶん、花のない草木も、葉っぱをGoogleレンズで検索することで当たりはつけることができそうだ。年齢的にも花鳥風月を愛でるようになっていい頃合いである。このあたりで、一番気になっているコンクリートアスファルトの隙間で逞しく成長している植物についての本を読む、というのもよさそうだ。

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2024-326 キオラ

 2024年11月21日、木曜日。雨、曇り。

 『乃木坂46ANN』、『佐久間宣行ANN0』、と来てダレハナ。ゲストはヨシタケシンスケさん。続いて『GURU GURU!*1』の水曜日(福留光帆×ティモンディ前田)をタイムフリーで。水曜日はJ-WAVE的にも推しなのかね。YouTubeの再生回数がダントツだし。

news.j-wave.co.jp

 となりの雑談EP.97『意思とたまたま』。「夢を実現するためのロードマップ」「仕事を使って自己実現することの是非」。
 Session、木曜日のコーナー『キニマンス塚本ニキのEnglish journal』でニュージーランドのワイタンギ条約を再解釈する法案について、議会でのハカによる抗議*2、および全国的なデモについて取り上げられていた。「再解釈する法案」については、チキさんが言うように鼻で笑ってしまいそうになるもので、「特定のグループだけ優遇せず、みんな平等に」という聞こえが良い言葉は、「Black Lives Matter」のときにも問題視されたものだ。

www.bbc.com

 メインテーマの兵庫県知事選の考察も面白かった。ネット選挙運動、というか選挙だけでなくSNS戦略というのは、つまり群衆心理の操作なんだよな。

www.tbsradio.jp

 家に帰ると、息子が誕生日にうちの祖父母におねだりしたNintendo Labo開封・組み立てて遊んでおり、すごく気に入ったようだった。箱に書いてある「自分で作るから仕組みがわかる」というのはその通りだな、と思った。シリーズの他のものも検討してみようか。
 アトロクを聞きながら家事。週末のクイーンズ駅伝に関連して、火曜日には日比アナの「女声による実況」の分析を聞いていたし、この日も熊崎アナの生中継・実況に関するあれこれ熱を聞いて、そういう面を見るというのもいいよな、と思う。

2024-325 みんな仲良く

 2024年11月20日、水曜日。雨、曇り、雨。

 爆笑問題カーボーイの冒頭で、フジテレビNEXTの特番に出演した話。『拝啓!ザ・タイマーズ〜あれから35年〜』という番組で、忌野清志郎さんとのエピソードが興味深く、太田さんがお笑いと時事・政治的な話題の関係を同感がているかにも繋がっていそうな、いなそうな、感じもして、冒頭だけ何度か繰り返して聞いた。
 星野源ANNの星野ブロードウェイ、今回の脚本担当はサブ作家・加藤君。観覧車を舞台にしたラブコメ。なんか、ちょっと、よかったです。

 仕事帰り、丸の内の丸善へ寄り道。最寄りで一番でかい本屋に本を浴びに行く。熊倉献さんの『春と盆暗』とヨシタケシンスケさんの『そういうゲーム』を購入。

 『春と盆暗』は新装版で、オリジナル版も持っているんだけど、こちらは描き下ろしが1本追加収録されている。今はひとまず積ん読へ。
 『そういうゲーム』は、「横断歩道の白い部分だけを歩く、落ちたらワニがいる」というような子どもの想像力のゲームから、「自分を傷つける人からどれだけ遠くに逃げられるか」など、人生における問題や目標、楽しみを「~したらかち」とゲームのように考える方向へ。大人に向けた絵本。
 翌日は『ブルーピリオド』の最新刊発売日なので、またどこか本屋によるかも。

 帰って『全領域異常解決室』の先週分第6話をTVerで見て、家事を間に挟み、本日放送分の第7話もTVerで見た。全決は2話続けてタネ明かしのような回で、視聴者側としてはワイワイ楽しんでいる。
 続けて『あちこちオードリー』、千葉雄大さん、藤田ニコルさん、メイプル超合金なつさん。藤田ニコルが「バラエティで活躍する後輩ギャルがゆうちゃみ以降育っていない」と言っていたのとか、立場的には大御所で、おじさんと若い世代を繋ぐ通訳的立ち位置と評されていたのが印象的。千葉くんは『久保みねヒャダ』で見てたようにいわゆる「こっち側」の人だからもともと好感あるし、なつさんは交友関係が広く、芸歴での上下関係についても「みんな仲良く、年齢が上なら敬語、でいい」みたいに言っていて「この人いい人だな」と思った。

2024-324 メンチ

 2024年11月19日、火曜日。曇り、晴れ。

 健康診断のため、息子を送ってそのまま出社。うちの会社は健康診断は業務外の時間に設定されている。解せん。受付のときに他に何人か健康診断の人がいたけど、保険証にマイナンバーカードを使っている人もいた。そうだ、私も持ち歩いてるし、使えるんだった。専用の端末があるみたいだけど、どうやって使うんだ? → 「マイナンバーカードの健康保険証利用|デジタル庁
 身長は変わらず、体重は思っていたよりもなかった。乱視があることを意識するようになってからは視力が落ちていないみたい。両目裸眼で0.9、メガネで1.0に。数値で見ると0.1の差しかないんだけど、活字を追うには全然違う。バリウム検査は検査自体はそれほど苦ではないんだけど、終わったあとのお腹の張りと便通に難がある。腹が重い感じ。

 コモレを歩いていてアンケート調査に呼び止められた。ビル周辺の緑化に関するものらしく、あとで調べてみると新宿区でまとめているもののような雰囲気があった。

 家に帰って、たまたまチャンネルが合っていた『マツコの知らない世界』でメンチカツとビル風の特集を見て、声が出るほど興奮する。浅草メンチでも結構違うと思うのに、紹介されていたこだわり抜いたメンチカツは全然違う断面だった。メンチ食べたくなった。そして、ビル風が起こる仕組みや、その対策がどういうものかというのを初めて知った。

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