はせる

は・せる、馳せる

日常は続く (2024W27)

 都知事選挙が終わり。

2024W27 (2024-07-01 / 2024-07-07)

 東京都知事選挙の結果は確定され、日常はそれに続く。「小池さんだよねー」という気持ちと「小池さんかぁ……」という気持ち、その両方がある。まとめ記事かはてブのどっちかで見た「小池知事ではなく都庁が信任された」というコメントが一番腑に落ちた。選挙前には公職選挙法が規制していない部分を突く行為に困惑したけど、終わってみると今度はまた別なことに困惑した。

 ぼんやりと考えていたけど、「社会(政治や経済など「社会」という意味のすべて)はその時々に合わせて変化しつづけるべきだけど、それは緩やかな変化であってほしい」というのが私自身の思想っぽいなと言葉になった。これは「基本的に穏やかに過ごしたい」という考えがあるからだけど、選択的夫婦別姓同性婚やLGBTQと背反するものではないとも考えている。むしろ、それらについては本来であれば変化しなきゃならない時期をとっくに過ぎてしまったと思っていて、地方行政レベルでできること、国政レベルですることの話もあったけど、それを堰き止めているのは誰なんだろう。そう思うと、変化をもたらしてくれる人に票を入れたくもなるんだけど、その人自身を見たり、その人の政党を見たり、その人の支持者を見たり、してゲンナリしてしまう。

 うまく言葉になっていない、まとまっていないけど、この辺で手放す。

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民主主義を信じる (2024W26)

 都知事選挙ですね。

2024W26 (2024-06-24 / 2024-06-30)

 立候補の段階から予想はあったけど、告示日を過ぎて選挙ポスターが貼られ始めると予想を超えてカオスな都知事選のスタートになった。いろいろな人が立候補することはいいことだと思うけど、せめて「東京をよくしたい」という意志があり、そう感じられる行動や言動をする人であってほしい。ただ、「どの候補者が一番自分にとってマシなのか」で投票先を選んでいくことを考えると、「この候補者、選んだらダメだ――」と見てすぐに判断できることは、むしろいいことと言えなくもない。

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 でも「主な」として挙がる候補者たちは、そんなに簡単に判断することができないんだよね。マニフェストをよく読んで比べてみたり、メディアの公開質問状への回答を比べてみたり、その回答の真摯さだったり、ボートマッチを試してみたり、そうやって候補者をふるいに掛ける。これだけでもなかなかの時間が必要になるけど、街頭演説も聞きに行くとなるとさらに労力が必要になる。
 そして、こういうとき、候補者を支持する人の声をどこまで参考にしていいかわからなくなるときがあって。たとえば「他の候補者と比較して、この人はこんなに問題に対処してくれます(対処する意志があります)」という、支持しているその候補者だけ全部の項目にマルが付いている表を出されて、それを見て「じゃあその人一択じゃん」……とはならない。その支持者の立場からすごく魅力的に見えている、それだけのことなのかもしれないけれども、「その候補者だけ全部マル」っていうところに違和感を感じて「これって……プロパガンダなのでは?」などと訝しがってしまうのは、私の心が穢れているからなのか……

 私には、「主な」候補者たちについて、どの候補者の主張にもそれぞれに頷ける部分があり、どの候補者が当選してもそれぞれに不安に思う部分がある。私にとっての「マシ」を考える、そんな期間……。
 TBSラジオ『Session』7月3日放送の『東京都知事選挙「私の論点」』のパートで、千葉商科大学准教授の常見陽平さんが話していた「私は都民と民主主義を信じることにする」という言葉が、ずっと頭に残っている。民主主義は時に間違ってしまうこともある。でも、民主主義にはその間違いを正す力もある。選挙は国民に与えられた「正す力」を発揮する機会のひとつだと考える*1

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*1:修正。元は「正す力は投票することでしか発揮されない」。

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2024-185 耳に馴染む

 2024年7月3日、水曜日。曇り、晴れ。海王星が留。

 今週3日間、山崎怜奈が体調不良でダレハナをお休みしているんだけど、アンジェリーナ1/3が代役を務めた火曜日以外は途中でタイムフリーで聞く番組に移った。リアルタイムで聞く番組は耳馴染みがない声だと違和感に気を取られてしまうことが、なんとなくわかった。アンジーはこれまで何度か聞いてきた(し、好きな声な)ので大丈夫だったのかも。いつもの番組を聞かない時間は、裏の番組を聞くということもしてみたんだけど、先に書いたとおり耳に慣れなかったり、番組のテンポ感の違い……という表現が合っているかはわからないけど、つまりは慣れるまでの時間が経つ前に「あの番組聴いてないな」と別な番組のことを考えてしまったんだと振り返る。

 J SPORTSオンデマンドは今日から再契約して視聴を開始。

2024-184 環境適応

 2024年7月2日、火曜日。曇り。

 高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を読んでいる。「食」と「職」の話。環境適応。主となる登場人物は二谷、押尾、芦川の3人だけど、内容としては三人称で語られる二谷と、一人称で語られる押尾さんの2人の視点。勤務中の昼休みや退勤後の夕食には、簡単なもの、出来合いのものでよくて*1、休日に家族と一緒にとる食事は美味しいものを食べたい。と考えると、押尾さんが食事に対する考えは近いか。それにしても嫌な職場だなぁ。芦川さんは、個人としては弱い立場なんだろうけど、職場内での立ち回りによって強い立場の人を味方につけている。押尾さんが不利になってしまったタイミングは……と考えると、パートの原田さんに目をつけられたところかな。で、芦川さんはなぜ二谷のことを……? とも思うんだけど、大方、生存戦略的なところを含むんだろうな、きっと。
 夜には読み終わった。

 6月29日からツール・ド・フランスが始まっているので、J SPORTSオンデマンドにログインして再契約しよう*2……と思ってログインしたら今日のステージが無料ライブ配信になっていたのでそのまま見た。サイクルロードレースはがっつりと見入る、というよりは環境音として実況を聞きつつたまに見る、実況の「あーっ!(落車)」という声で振り返る、というようなスタイル。だから「そんなんだったらJ SPORTSYouTubeにアップロードされるハイライトでいいじゃん」とささやく声も自分の中にある。それもごもっともなんだけど、毎年楽しみにしているスポーツで、この時期に溜まった毒素を放出するために有効なコンテンツのひとつ。それは夜ふかしの時間自体に言えることで、この時間が充実するほど翌日の状態もよくなる。

*1:それでも「おいしい」と感じるし。

*2:月額料金が日割りではなく毎月1日精算で、月末に登録すると1ヶ月分請求されてしまうので見送っていた。

興味の連鎖 (2024W25)

 積ん読どころか図書館単位。

2024W25 (2024-06-17 / 2024-06-23)

 文學界とか文藝などの文芸雑誌を図書館で借りて、気になった箇所だけ読んだり、流れで他の部分も目を通してみたりすることが増えている。そういった雑誌を読む中で、記事の形態のことまで気になってきた。創作、対談・鼎談、インタビュー、エッセイ(リレーエッセイ)、書評、とかいろいろある。中でも「対談・鼎談」と「インタビュー」は話し言葉から書き起こされているもので、私は今ここに惹かれているような気がする。普段文章を書く人たちがPCや原稿用紙に向き合うのではなく、テーマや他者との間の空気に影響されて喋る言葉に、なにか特別なものを感じている。
 そういったものをよく読むようになって、その人自身へ興味を持つようになった。そして「その人への興味」が、「その人の書いた本」にも「その人が興味を持っていること」にも連鎖していく。こうやって興味は繋がっていくし、連結される「次のこと」に終わりがなさそう。

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