はせる

は・せる、馳せる

体験の機会(2023W15)

 息子を見守っていて、同じ年頃の自分と比べて考えることがよくある。

2023W15 (2023-04-10 / 2023-04-16)

 例えば「体験」ということでは、東京で子育てしていると能動的に動けば様々なことが体験できる。動物園も水族館も博物館も近くにあり、それぞれが様々な特別展やバックヤードの体験などのイベントを開催している。地方で育つということだけでなく、親のステータスによっても子どもの体験機会に格差が生まれる。妻は割とそういったことに敏感で、一緒に行動していて幸せなことだなぁ、と思う。

 そして、なんでもないことが記憶の中で大切になっていくことがあるとも考える。私は通学路のことをよく思い出すんだけど、学校までの途中にあった公民館や神社、建設会社の事務所、たわむように緩やかに下って上る坂道、その途中で見下ろす溜め池*1、当時から古めかしかった商店、錆び付いて壊れている自動販売*2。そういったものが東京にないというわけではないにせよ、受動的に触れたものを記憶から掘り起こして詳しく取り上げていこうとすると大変な量になる。

 こういうのは個人的な記憶ではあるけど、息子にもこういうものが残っていくといいな、と思うんだよなぁ。

*1:その周辺で秘密基地を設置したりして遊んだ。今はもうない。

*2:「ビーボより美味いのはビーボだけ!」の自販機。ストリートビューには2014年の写真で残っている。

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週末の充実(2023W14)

 週末盛りだくさんだった週。

2023W14 (2023-04-03 / 2023-04-09)

 日記祭の週なのだが、日記祭のことを別記事に書いたら、他に書くことを失ってしまった人。私。

 ニンテンドーオンラインの契約を「オルタナのサイト2まで全部クリアしたらいいよ」と約束したものの、息子のスプラトゥーンの腕がイマイチ上達しないので、『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』という山本五十六の言葉の元、私のプレイを見せると「難しい」といっていたステージもクリアした。「やってみせる」ということの意義を考える。

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行ってよかった日記祭

 4月9日昼下がり、日記祭に行ってきた。ブログを購読している方が出店しているなら行かなくちゃ、という動機である。普段あまり行かない東京の左側なので、せっかくなのでと息子を帯同した*1

 下北沢駅で降りて、BONUS TRACK*2へ向かう。到着して、地図を確認して、目当てのブースにズカズカと向かったけど、ブース前に人が立ってたりで話しかけるタイミングが掴めずに2周してしまったところで、息子から「休憩したい」と言われたためりんごケーキを食べた。

 休憩して小腹を満たし、改めてブースに向かう。以前ブログバトンを受けとってくれたぎゃんすさん(id:gansudayo)、感性と文章が楽しげで惹かれていた乳化さん(id:chilhasegawa)、趣味興味に重なる部分があって何を見聞きしているのか気になる途中さん(id:madatotyu)、と挨拶して購入して軽く会話して、と回った。
 行ってよかった、会えてよかった、本を買えてよかった、です。振り返ると帽子を被ってマスクも外さずにいたので、メガネが喋っている印象だったかもしれない。またどこかで会うときは、もう一度自己紹介しよう……

 最後に、はてなブログのブースに寄って手書きの週刊はてなブログ号外をもらった。これがまたよい。紙で読む、しかも手書きというよさがある。ブースで対応してくれたスタッフさんと会話がちょっと弾んだのも楽しかった(息子にシール2セットもありがとうございます)。会話の内容から「もしかしたら週刊はてなブログで記事を書いている人?」と感じた。週刊はてなブログについては著者ごとに特色が出ることがよくあり、私はそれも楽しみにしている、ということを、この号外で感じた。
 そういえば、はてなブログの日記本のことを忘れていた。いや、ざっと見て気がつかなかったので、私が行った時点で在庫切れだったのかも……だとしても状況を聞かなかったことを悔やんでいる。


 ぎゃんすさんとの会話の中で「ブログを本にしないんですか?」と聞かれた。ぼんやりと興味はあったものの、聞かれたことで「本にするならエッセイ部分?日常部分?いや、どっちもか。え、てことはどういう構成?」というように急に具体的に考えるようになった。でも、呼び込みに自信がないから最初は委託かなぁ……とか。
 (Nintendo TOKYOを経由して)家に帰って、購入した本をパラパラとめくって、まだ読み切ってはいないものの、「日記」を残す情熱をすでに浴びた気がする。私自身、自分の見たもの、触れたもの、行った場所、それらを受けた考えなどを「残すこと」が好きで長く続いけてはいるものの、写真以外では、それらにインターネット上のデータ以外の形を与えたことがなかったと思う。具体的に形にされた日記本が手元にあって、「残すこと」の先に「形にすること」を設定した楽しさに、魅力を感じているなぁ。

第3回 日記祭 2023-04-09

*1:この後、Nintendo TOKYOにも連れて行った。

*2:このネーミングセンス好きだなぁ。

名字まじまじ(2023W12)

 名字について。

2023W12 (2023-03-20 / 2023-03-26)

 「みょうじ」には「名字」という表記と「苗字」という表記がある。「苗」という漢字には、「血筋」や「子孫」という意味も含まれているようだ。なんかいいな、と思った。

 「山本」は私の名字である。それなりに愛着を持って付き合ってきたけど、この名字、人口では日本全国で10位以内には入る*1ようだけど、私の経験として親戚以外の同級生や地域・会社などのコミュニティ内で、同じ名字の人に会うことがほとんどなかった。息子の同級生の名簿を見てもいなかったのを確認したときは「やっぱりな」と思った*2
 人口が多いと聞くけどなかなか出会わない名字(=知名度の割りに少人数な名字)というのが気に入っていたのだけど、「山本」姓の人口が多い県に行って「石を投げれば山本に当たる」というような状況も体験してみたいなあ。

 と思って調べてみると、長年なんで気づかなかったんだろうという結論なんだけど、分布で見ると西日本に多い名字のようだ。そりゃあ東日本で生まれ育っていれば、同じ名字の人に出会う確率も低いと考えられる。それでも、東北の中で一番人口の多い宮城県を抜いて、青森県が一番「山本」という姓の人口(人口比率も)が多いとするデータがある*3

 でも、視野を広くして芸能人やアナウンサーなどを思い浮かべても、メディアで多く見かける名字ではないと感じていて、たまに山本さんを見かけるとその人にグッと興味が湧く。これって育ってきた環境が違うから、という主観的な感想ってだけですかね?

*1:7位とされているデータを見ることが多い。

*2:上級生にはいるみたい。

*3:なぜ東北の中で青森県に「山本」姓が多いのか?という興味も湧くんだけど、そこまでは調べる術がない。

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